2019年F1第5戦スペインGPでは、レッドブルとレーシングポイントが新しいモーターホームをお披露目しました。新品のモーターホームはやはりワクワクしますねっ。今週末もムッシュ柴田氏が現地の様子をお届けします。
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パリ経由でバルセロナに着く直前、眼下に見えたカタロニア・サーキットです。
ということで、第2の開幕戦ともいうべきヨーロッパラウンド緒戦のスペインGPが始まりました。今年はマシンのアップデートはメルセデス以外は大人し目のようですが、その代わりにモーターホームで本気を出してるチームがいくつかありました。
いきなり金回りの良くなったレーシングポイントが、いっきに大きなモーターホームに買い替えると、
ハースも負けじとスペースを2倍に広げたり。
でも圧巻は、何といってもこれ。
レッドブルの新しいエナジーステーションです。売りは「環境に優しい木造建築」、なんだそうな。
ガソリンと騒音をまき散らす自動車レースをやってながらという突っ込みは置いておいて……、中に入るとまるでアルプスの山小屋にいるようです。
「ほ~ら、接合部だけは金属を使ってるけど、あとは全部木材を組み合わせてるだけなんだぞ」と、自慢するレッドブルのおじさん。
「ちなみに何の木を使ってるの?」と尋ねると、オーストリア人なのでドイツ語の名前しか知らず、そのあとフランス人の同僚に訊いたフランス語の名前は、今度は僕が聞いたことない単語で。最終的に落葉松(からまつ)と、判明しました。山小屋によく使われる材質なんだそうです。
2階も、実に広々。
この吹き抜けや階段が熱気を上に逃すおかげで、真夏でも内部は暑くならないと。なのでエアコンは付けてないとのことですが、大丈夫かなあ。
そんな大型化著しいモーターホームを見慣れると、
パドックの外れにポツンと建つウイリアムズからは、いっそううら寂しい雰囲気が漂います……。
でも木曜日には屋上を解放して、僕らを招いてくれました。真ん中でビールをラッパ飲みしてるのは、某日本人レース関係者ですね(笑)。
新たにウイリアムズのスポンサーになった、創業700年の老舗ビールメーカー。チームが苦境にある時に、手を差し伸べる。なかなか、できることではないですね。
一方、金満レーシングポイントの屋上では、今年からタイトルスポンサーになった「スポーツペサ」のお披露目が行われました。
ケニアのナイロビに本部を置く(!)スポーツ賭博の会社です。
生ハムなどなど出していただいて、たいへん美味しゅうございましたが、実質的なオーナーであるストロール父子が不在なのが、ちょっと気になりましたね。