インディカー・シリーズ第5戦インディカーGPがインディアナポリス・モータースピードウェイのロードコースで開催。10日に行われた予選は、ルーキーのフェリックス・ローゼンクヴィスト(チップ・ガナッシ)が初のポールポジションを獲得した。佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は、11番手から決勝レースに挑む。
インディアナポリス・モータースピードウェイのロードコースで行われるインディカーGP。2デイ開催となり、10日はプラクティスを2回、午後4時半より予選が行われた。
プラクティスをトップで終えたのは、ルーキーのコルトン・ハータ(ハーディング・スタインブレナー・レーシング)。昨年のインディライツでもインディアナポリス・モータースピードウェイのロードコースで2連勝を飾っており、得意のサーキットで躍動する。
2つに分かれて行われるQ1。グループ1では琢磨が1分8秒0663でトップ通過。ロードコースでの速さは健在のようだ。
セバスチャン・ブルデー(デイル・コイン)、ローゼンクヴィスト、ジャック・ハーベイ(マイヤー・シャンク・レーシング)とホンダ勢が続き、昨年のウイナーのウィル・パワー(チーム・ペンスキー)は6番手通過。
インディアナポリスの2戦に出場するエリオ・カストロネベス(チーム・ペンスキー)は8番手となりQ1敗退を喫する。
グループ2は、スコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)のタイムをハータがラストアタックで逆転しトップ通過。。マーカス・エリクソン(アロウ・シュミット・ピーターソン)、グラハム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)が続き、Q2へと駒を進める。
12台で争うQ2。順調に見えたレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングだったが、琢磨はレッドタイヤでタイムが伸びず11番手で敗退。チームメイトのレイホールも7番手とファストシックスに進むことができなかった。
ハータはQ1に引き続き、Q2でも速さを披露。この日の最速となる1分07秒8887を記録しトップ通過を果たす。
ローゼンクヴィスト、ハーベイが続き、パワーが4番手。ディクソン、エド・ジョーンズ(エド・カーペンター・レーシング)がファストシックスに進出した。
ポールポジションを争うファストシックス。まずはハータがトップに立つも、2周アタックを行ったハーベイがタイムを更新する。
このタイムを破ったのは驚異のルーキー、ローゼンクヴィスト。1分8秒2785で逆転し、ライバルたちのアタックを待つ。チームメイトのディクソンがラストアタックで迫るも0.0194秒届かず、ローゼンクヴィストが初のポールポジションを獲得した。
「最初の2周はグリップがあると感じることが本当にできなかったんだ。最後のアタックはスイッチが入ったように、“OK、これはいいぞ”と感じた。けれど正直言って、十分な速さだと思ってはいなかった。とてもタイトだったね。スクリーンを見上げたらトップに立っていた。それを最後まで保つことを祈っていたよ」とローゼンクヴィスト。
ディクソンが2番手でチップ・ガナッシはフロントローを獲得。3番手には自己最高グリッドとなるハーベイ、4番手にハータが続いた。
Q2で敗退した佐藤琢磨は11番手となった。
「予選ではかなりいいスピードを感じられました。けれど、残念ながらQ2ではトラフィックに引っ掛かりタイヤに熱が入りませんでした。アタックは一度だけ、最後のラップでしたが、望んだグリップは得ることができなかった」
「コンペティティブなQ1の後の11位は残念ですね。明日はオーバーテイクができるトラックだと思うので、前向きにいることができるでしょう」とコメントしている。