2019年F1スペインGPの金曜、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンはフリー走行1=12番手/2=5番手、ピエール・ガスリーはフリー走行1=8番手/2=7番手だった。トロロッソ・ホンダのダニール・クビアトはフリー走行1=9番手/2=10番手、アレクサンダー・アルボンはフリー走行1=15番手/2=12番手という結果だった。
FP1終盤にフェルスタッペンのパワーユニット(PU/エンジン)にオイル漏れのトラブルが発生。フェルスタッペンはプログラムを消化しきれないまま午前のセッションを終えた。ホンダは、金曜にはスペック1のパワーユニットを使用し、土曜から前戦アゼルバイジャンで使用したスペック2に載せ替える予定だったが、オイル漏れのトラブルを受け、プログラムへの影響を最小にすべく、FP2に向けて交換することを決めた。トラブル原因の詳しい分析は今後行っていくという。フェルスタッペン以外の3台に関しても、FP3前にスペック2のパワーユニットに交換される予定だ。
■ホンダF1テクニカルディレクター 田辺豊治
残念ながら4台そろって順調なバルセロナ初日にはなりませんでした。スクーデリア・トロロッソ側のPUについては大きな問題はなく、スムーズな一日となりましたが、アストンマーティン・レッドブル・レーシングのフェルスタッペン選手のPUにオイル漏れを確認しました。FP1終盤に発見されたため、FP2までの時間を考慮し、PU交換を選択しました。
結果として無事にFP2のスタートに間に合わせることができ、レッドブル、ホンダのメカニックの迅速な交換作業に感謝します。フェルスタッペン選手がFP1で走行時間を失ったことは残念でしたが、今週末は金曜にスペック1のPUを使用し、土曜からは前戦使用したスペック2に交換するのが当初からの予定でした。
フェルスタッペン選手のみ、交換タイミングがやや早まったかたちにはなりましたが、レースに向けて、引き続きセッティングを進めます。