2019年のル・マン24時間耐久レースにLM-GTE Amクラスから参戦するCarGuy Racingが5月10日、東京都千代田区のパレスホテル東京に600人もの来場者を集め、チーム代表でドライバーの木村武史が社長を務める株式会社ルーフの日ごろの感謝と、CarGuy Racingのル・マン24時間での勝利を誓った壮行会を開催した。
CarGuy Racingは、会社経営者でもあるビジネスマンの木村が、子どもの頃からのクルマ好きが高じ、“自動車冒険隊隊長”としてスタートさせた独自のプロジェクト『CarGuy』のレーシングチーム。2018年にスーパーGT参戦で培ったスキルを活かしながら、ル・マン24時間出場権獲得を目指しアジアン・ル・マンのGTクラスにフェラーリ488 GT3で参戦を開始。見事全勝でチャンピオンに輝き、2019年のル・マン24時間参戦権を得ていた。
この日の壮行会は自動車冒険隊隊長らしく、メルセデスAMG GTの4ドアクーペやポルシェ911 GT3 RS、ランボルギーニ・ウルス、マクラーレン720Sスパイダー、さらに発表されたばかりのダラーラ・ストラダーレといったスーパースポーツカーが会場内に展示され、モータースポーツ関係者はもちろん、木村が手がける株式会社ルーフの取引先など、600名もの来場者が訪れた。
パーティの冒頭スーツ姿で登場した木村はタキシードに着替えると、「株式会社ルーフにとっては、こういったパーティを催したことは今までありませんでした。しかし皆さんがいなければルーフ、そしてカーガイはありませんでした」と感謝を伝えるために今回のパーティを開催したことを述べた。今回のパーティは、両社のスタッフたちの手作りでのイベントだという。
「今日は皆さんがVIPです。そして、ルーフを皆さんの人生に寄り添える企業にしたいと思っています」
■自動車冒険隊隊長ならではのパーティ。第3ドライバーも発表
ビジネスマンとしての木村が降壇した後は、この日展示されたメーカーの紹介、さらにCARGUY Racingのオフィシャルウォッチであるゴリラウォッチの紹介がなされ、ドライバーであり、チームマネージャーも務めているケイ・コッツォリーノの軽妙なトークで、会場は大きな盛り上がりをみせた。なんとこのパーティ中に、スーパースポーツカーを「買います」という人が出てきたほどだ。
パーティの後半はCarGuy Racingの紹介、そして2018-19シーズンのアジアン・ル・マンの振り返り動画が流され、さらにレーシングスーツに着替えた木村とコッツォリーノが登壇し意気込みを述べた。また、木村をモータースポーツ界に呼び込んだ“師”でもある織戸学がステージに登り、「僕もル・マンには出たことがありますが、木村さんはいつか必ずル・マンに行くと思っていました。ふたりとも頑張って欲しい」とエールを送る場面も。
またこの場では、気になる第3ドライバーの名前も発表された。アジアン・ル・マンをともに戦ったジェームス・カラドはフェラーリファクトリードライバーであるため、LM-GTE Proに参戦する。その代わりに起用されることになったのは、2016年のブランパンGTエンデュランスカップのチャンピオン、コム・レドガーだ。
フランス人ドライバーのレドガーは、これまでマクラーレンでのキャリアが長かったが、コッツォリーノによれば、今回のCarGuy Racingの参戦に向け、チームのメンテナンスを務めるAFコルセから「こいつなら間違いない」と推薦されたのがレドガーだったという。
最後は来場者に向け、ディズニーリゾートのチケットを200枚も振る舞う○×クイズが行われたが、最終問題には『今年のル・マン24時間でCARGUY Racingは優勝する!?』という出題が。これには全員が○と答え、パーティは和やかな雰囲気で幕を閉じた。
「僕はこれからも仕事も遊びも全力でやっていきたい」と語る木村のル・マン24時間への冒険は、多くの支援者から熱いエールを受け取った。
CarGuy Racing 2019年ル・マン24時間参戦体制
車両:フェラーリ488 GTE
カーナンバー:57
チーム監督:TBN
ドライバー:
A=木村武史
B=ケイ・コッツォリーノ
C=コム・レドガー