5月10日に行われたF1第5戦スペインGP金曜フリー走行2回目は、メルセデスのバルテリ・ボッタスがトップタイムをマークした。レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは5番手、ピエール・ガスリーは7番手を記録している。
午後3時からのFP2は、気温23℃とほぼFP1と同じながら、路面温度は39℃と6℃も上昇した。午前中のセッションでオイル漏れに見舞われたフェルスタッペン車のパワーユニット(PU/エンジン)は、2日目以降に予定されていた作業を前倒ししてスペック2に交換された。
ガスリー側は、そのままスペック1だ。一方メルセデスのボッタスにも、オイル漏れが起きていた。そのため走行開始がやや遅れたが、ミディアムタイヤで走り始めるとすぐにトップタイムをマーク。0.7秒遅れでセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)、僅差でフェルスタッペン、ルイス・ハミルトン(メルセデス)が続く。
開始後30分。フェラーリの2台がソフトタイヤを装着し、ベッテルが1分17秒673でトップに。シャルル・ルクレールが0.027秒差で2番手に付けた。
FP1終了直前にクラッシュを喫したランス・ストロール(レーシングポイント)も、この直後にようやくコースに復帰した。その後ルクレールがベッテルをしのいで、トップタイムをマーク。しかしハミルトンがソフトを履くと、あっさりトップを奪われてしまう。だが直後にはボッタスが1分17秒284を叩き出して、首位に返り咲いた。
予選シミュレーションのレッドブル・ホンダは、明らかにペースが伸びない。フェルスタッペンが5番手に付けたものの、首位ボッタスの0.751秒落ち。4番手ベッテルにも、0.4秒近い差を付けられている。それどころか6番手のロマン・グロージャン(ハース)に0.1秒差まで迫られ、ガスリーはグロージャンの後ろ、7番手が精いっぱいだ。
背後にはケビン・マグヌッセン(ハース)が、同じく0.1秒差に付けている。一方トロロッソ・ホンダは、ダニール・クビアトが10番手、アレクサンダー・アルボンが12番手と、まずまずの速さを見せている。
その後のロングランでは、ハミルトンがハードタイヤ、ベッテルがミディアムに履き替えた。ボッタスとルクレールはいずれもソフトで周回を重ね、ルクレールは16周をこなしたあとハードに履き替えた。
メルセデスはハミルトンがハードで1分22秒台前半、ミディアムに履き替えたボッタスは1分21秒台のペースで、ロングランでもフェラーリを圧倒した形だ。