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F1第5戦スペインGP FP1:好調ボッタスがトップタイム。フェルスタッペンのマシンにトラブル発生

2019年05月10日 19:51  AUTOSPORT web

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2019年F1第5戦スペインGP バルテリ・ボッタス(メルセデス)
2019年F1第5戦スペインGP金曜フリー走行1回目は、メルセデスのバルテリ・ボッタスがトップタイムをマークした。レッドブル・ホンダのピエール・ガスリーは8番手、マックス・フェルスタッペンは12番手となっている。

 開幕4戦を経て、F1がヨーロッパに戻って来た。4連勝中のメルセデスがかなり大掛かりな変更を空力領域に加えているのに対し、フェラーリとレッドブルはそこまで大きくは変わっていない。一方でフェラーリとルノーは通常より早いタイミングで、パワーユニットのスペック2を投入した。ただしフェラーリの新スペックを搭載するのはワークスチームのみで、ハースとアルファロメオは次戦モナコGP以降になる。

 午前11時からのFP1は気温22℃、路面温度33℃、微風という絶好のコンディションで始まった。ピレリが今回投入するタイヤコンパウンドは、最も固いC1からC3までの3種類だ。開始早々、ガスリーがハードタイヤで真っ先にスタート・フィニッシュラインを通過し、さらに周回を重ねて行った。ラップタイムは1分21秒台で、去年のFP1と比べてもまだ3秒近く遅い。

 開始後25分を過ぎ、他のドライバーたちもようやく本格走行に入った。シャルル・ルクレール(フェラーリ)が1分19秒台のタイムで、まずトップに立つ。その後ロマン・グロージャン(ハース)、ボッタスが先行したが、すぐにセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)が1分18秒407で首位に立ち、ルクレールも0.5秒落ちながら2番手で続いた。

 ふたりと同じソフトタイヤを履いたダニエル・リカルド(ルノー)が、ミディアムタイヤ装着のボッタスを抑えて3番手に付けた。一方ルイス・ハミルトン(メルセデス)は、17番手に留まっている。レッドブル・ホンダ勢は、フェルスタッペンもハードタイヤを履いて、トップから1秒4落ちの6番手。ガスリーは14番手だ。

 セッションが3分の2を過ぎるまでに、多くのドライバーがソフトタイヤに履き替えた。中団勢のグロージャン、カルロス・サインツJr.(マクラーレン)、ダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ)が、リカルドを蹴落として3、4、5番手を占めた。

 しかしそれもつかの間、ボッタスが1分17秒台に突入してトップを奪う。ルクレールが0.398秒差で続き、ハミルトンも4番手まで順位を上げた。

 その後ベッテルがセクター1、2と最速タイムを出し、2番手に浮上。しかしボッタスは1分17秒951と自己ベストを更新し、首位をキープした。3番手ルクレール、4番手ハミルトン。グロージャン、サインツ、ケビン・マグヌッセン(ハース)が5、6、7番手で続き、ガスリーはミディアム勢最速の8番手まで浮上。

 しかしフェルスタッペンはセッション終盤、ガレージの床にオイル溜まりができるほどの大量のオイル漏れに見舞われ、12番手に留まった。トロロッソ・ホンダは、クビアト9番手、アレックス・アルボンが15番手だった。

 チェッカー1分前、ランス・ストロール(レーシングポイント)がターン9の進入で挙動を乱し、バリアに激突。赤旗中断のまま、セッションは終了した。