インディカー・シリーズに参戦するパトリシオ・オワードがレッドブル・ジュニア・チームの一員になることが発表された。
2018年のインディライツでチャンピオンを獲得したメキシコ人のオワード。昨年のインディカー最終戦にスポット参戦し、予選で5番手を獲得。決勝でも9位に入り、堂々たるデビュー戦を飾った。
2019年はハーディング・スタインブレナー・レーシングから参戦する予定だったが、公式テスト前にチームを離脱。その後、カーリンと複数参戦する契約を結び、インディカーを戦っている。
今月6日に20歳の誕生日を迎えたばかりのオワードは、9日にレッドブル・ジュニア・チームの一員になることを発表した。
2001年にスタートしたレッドブル・ジュニア・チームは、将来のF1ワールドチャンピオンを見つけるべく、国際的な才能をもった若いドライバーをサポート。
さまざまなレースシリーズで競いモータースポーツの基礎を学ぶだけでなく、ザルツブルク近郊にあるレッドブルの施設で専門的かつ継続的なトレーニングを受講することができる。
「これは僕にとって大きなチャンスだ。すべてのレーシングドライバーがF1に注目しているのは自然なことだし、多くのドライバーにF1への可能性を提供しているレッドブル・ジュニア・チームに加わることは、ワールドチャンピオンになるために何かを与えてくれる」と喜びをコメント。
インディカーでは唯一のレッドブル・ジュニア・チーム・ドライバーとなるオワード。今週末はインディカーGP。さらにインディ500にも参戦する。
「インディ500以外にもカーリンでインディカー・シリーズを戦うことに興奮している。ロードコースを優先しているので、インディ500は僕にとって唯一のオーバルレースだ」
「カーリンはインディカー参戦2年目で、僕はルーキーだという事実を考えるとすでに成功しているよね。トップチームの25年の経験を持っていない僕らがトップ10に入り、いい仕事をして彼らを苦労させている」
「僕たちは今週末もそれを続けていくつもりだ。ロードコースは得意だし、とても楽しみだよ」とオワード。
ここまで3戦を戦い、予選・決勝共に第2戦サーキット・オブ・ジ・アメリカズでの8位が最上位だ。インディアナポリス・モータースピードウェイのロードコースは、昨年のインディライツで経験しており、2戦でポールポジションも獲得している。
注目ルーキードライバーのひとり、オワード。インディカーで活躍し、新たな可能性を広げることができるだろうか?