MotoGP第12戦イギリスGPの舞台となるシルバーストンは、MotoGPの開催契約を2021年まで延長したことを発表。同時に、8月開催のグランプリを前に路面を再舗装することを発表した。
イギリスのシルバーストンは、60年以上の歴史を誇るサーキットで、1970年代から1980年代にかけてロードレース世界選手権の舞台となっていた。その後は、イギリスGPの開催地はドニントンパークとなるが、2010年にシルバーストンはサーキットの大幅改修を行い、再びMotoGPの開催コースとなった。
シルバーストンのマネージングディレクター、スチュアート・プリングルはMotoGP開催延長について「契約の延長は、シルバーストンの全スタッフにとって素晴らしいニュースだ。MotoGPと2輪レースのために長期的な計画を立てることができる。イギリスGPがイギリスのベストモーターサイクリングイベントになることを楽しみにしている」とコメントしている。
またシルバーストンは、開催延長に伴い8月23~25日に開催されるイギリスGPの前に路面の再舗装工事を行う予定であると発表した。
2018年のイギリスGPは、シルバーストンの全面再舗装工事が施された年だったが、予選日に降った雨により路面の水はけの悪さが判明し、ライダーたちはウエット路面でのレースの危険性を主張していた。
決勝日も雨が降り、路面が滑りやすい状況のため、全クラスのレースがディレイに。天候、路面コンディションは最後まで回復せず、レースディレクションは安全面を考慮して全クラスの決勝レース開催中止を決断した。
路面の再舗装工事に関してプリングルは次のように語っている。
「ここにたどり着くためには、シルバーストンスタッフによる多くの作業が必要だった。その間、F1とMotoGPという重要なイベントの将来のため、正しい決断を下すことに全力を注いできた」
「トラックの再舗装工事は世界的に有名な会社が取り組んでいる。そして、最も尊敬されているサーキットデザイナーのひとり、ヤルノ・ザフェッリがシルバーストンのエキスパートアドバイザーとして働いている」