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ルノーF1、スペインGPをターニングポイントに。空力アップデートも投入へ「競争力を取り戻したい」

2019年05月10日 12:31  AUTOSPORT web

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ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)
ルノーF1チームのマネージングディレクターを務めるシリル・アビテブールは、チームには“これまで示してきた以上のパフォーマンスを発揮できる能力がある”と確信しており、スペインGPをチームのターニングポイントとすることを目指している。

 チームの2019年の目標は、F1の中団グループを脱してトップ集団との差を縮めることだが、今シーズン最初の4戦の内容はその目標には程遠いものだった。ニコ・ヒュルケンベルグとダニエル・リカルドがそれぞれ7位入賞を1回ずつ果たしているが、これまでのところ12ポイントしか獲得できていない。

 アビテブールは、ルノーはいよいよ調子を整え、チームにふさわしいレベルのレースをすることを目指してバルセロナに向かうという。

「2019年のF1シーズンにおけるヨーロッパラウンドのスタートは、我々にとってはリセットのチャンスとなる」とアビテブールはスペインGPのプレビューで述べた。

「全体的に厳しい1年のスタートとなった。アゼルバイジャンGPの結果は、我々の期待には届かないものだった」

「自分たちにさらなるパフォーマンスを発揮できる能力があることは分かっている。我々のポテンシャルを最大限に活かすために、着実なレースウィークとレースにすることを目指さなければならない」

「そのためには、運営面のすべてにおいてやるべきことがある。コース内外でのシャシーとエンジンに関する作業のほか、ドライバーがそれぞれ最大の能力を発揮できるように彼らと作業を行う」

「我々は今以上の結果を求めて変わらぬ意欲を持っており、スペインでは競争力を完全に取り戻すことを目指す」

「中団グループの戦いは接戦だと分かっているが、そこにはチャンスも生まれる。運によって一瞬で状況が変わるところを目にしてきた。我々は自分たちのシーズンを軌道に乗せることを強く願い、バルセロナに向かう」

 ライバルチームのように、ルノーもスペインでアップデートを施す予定だ。テクニカルディレクターを務めるニック・チェスターによると、主にフロントウイングとマシンのリヤ部分を中心にアップデートが行われるという。

「他の大多数のチームも同じことをするが、我々は数多くの合理的なアップデートを施す。ポジティブなアップデートになるだろう」とチェスターは語った。

「フロントウイングとマシンのリヤ部分に何点か空力パーツを加える。またマシンバランスを改善するために、メカニカル面での微調整を検討している」

「目下チーム間で開発レースが行われているが、各週末にマシンから最高のパフォーマンスを引き出せるよう、懸命にプッシュを続けていくつもりだ」