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フェラーリF1のアップグレード版パワーユニットを使用するのはワークスチームのみ。ハースとアルファロメオはモナコ以降に見送り

2019年05月10日 11:31  AUTOSPORT web

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2019年F1第5戦スペインGP  フェラーリのモーターホーム
フェラーリが2019年F1第5戦スペインGPで、パワーユニットのアップグレードを行うが、カスタマーチームのハースとアルファロメオは今回はこれを使用しないことが分かった。

 フェラーリは、当初、2019年最初のエンジンアップグレードを第7戦カナダで行う予定だったが、序盤4戦で1勝もできず、ライバルであるメルセデスとのポイント差が拡大していることを受けて、アップグレード導入を前倒しにすることにした。

 しかしフェラーリのパワーユニットを搭載するハースとアルファロメオは、モナコかカナダで最新仕様に交換する予定であることが分かった。

 ハースのチーム代表ギュンター・シュタイナーは、今回搭載しない理由はロジスティクス面の問題であると示唆している。

「(カスタマーと)同時にアップデートするのは、ワークスチームにとってロジスティクス的に非常に難しい。そのため、アップグレードによっては、彼らは(遅らせても)問題はないかと我々に聞いてくる。我々の方は問題はない。彼らはエンジンのマイレージなど、さまざまな点を管理しなければならないのだ」

「我々がアップデートするのがモナコになるのか、カナダになるのかは、まだ決めていない」

 パワーユニットのアップグレードにあわせ、フェラーリのパートナーであるシェルは、今回新しい潤滑油を導入する。そのため、スペインでハースはこれについてもフェラーリとは異なる仕様を使うことになるが、大きな問題にはならないとシュタイナー代表は述べている。