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五月病に所得格差?1000万円プレーヤーの経験者は「3人に1人」、平均年収層より少ない傾向 原因はどちらも「仕事の人間関係」

2019年05月10日 07:10  キャリコネニュース

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パーソルキャリアは5月9日、年収1000万円プレーヤーの5月病に関する調査結果を発表した。調査対象は、一都三県に住む年収1000万円~1100万円未満の社会人400人と、平均年収層である年収400万円~500万円未満の社会人400人。2019年2月にインターネット上で実施した。

「これまでに自分が五月病だと感じたことがある」と答えた人は、1000万円プレーヤーが24.3%に対して、平均年収層は33.5%。1000万円プレーヤーのほうが9.2ポイント低かった。

高所得層は運動で、平均年収層は食事でストレス発散


五月病の原因として多く上げられたのは、1000万円プレーヤー・平均年収層共に「仕事の人間関係」(それぞれ66.3%、60.5%)だった。「仕事の人間関係」と答えた割合は、1000万円プレーヤーのほうが平均年収層より多かった。管理職など、マネジメントする立場の人が多いと推測される。部下や他の上司など、様々な立場の人と関わる必要があるため、人間関係で気を遣う機会も多いのかもしれない。

違いが出たのが「ストレスの解消法」だ。仕事のモチベーションが下がったときの立て直し策として最も支持されたのは両者とも「休養」で、2位も「睡眠」だった。しかし、1000万プレーヤーでは3位が「スポーツ・運動」、4位が「食事」だったのに対し、平均年収層は3位が「食事」、4位が「買い物」だった。「スポーツ・運動」は平均年収層では6位になっている。運動習慣の有無は、富裕層と平均年収層における大きな差のようだ。

仕事のモチベーションの源泉として一番多かったのは、両者とも「給与」。2位はどちらも「生活・家族」だったが、1000万円プレーヤーは45.7%、平均年収層は30.5%と、15.2ポイントの差がみられた。このほか、「やりがい」、「自己成長」、「目標達成」、「自己実現」、「役職」、「役職」の項目でも、1000万円プレーヤーのほうが平均年収層より支持率が高かった。平均年収層が1000万円プレーヤーを上回ったのは、「給与」を除くと「スキルアップ」(1000万円プレーヤー14.2%、平均年収層15.1%)のみだった。