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NASCAR第11戦:予選後車検失格のトゥルーエクスJr.快勝。トヨタ、2019年通算7勝目

2019年05月09日 11:01  AUTOSPORT web

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2019年のNASCAR第11戦を制したマーティン・トゥルーエクスJr.(トヨタ・カムリ)
モンスターエナジーNASCARカップは5月6日、デラウェア州ドーバーのドーバー・インターナショナル・スピードウェイで第11戦が行われ、予選後の車検失格で後方スタートを余儀なくされたマーティン・トゥルーエクスJr.(トヨタ・カムリ)が追い上げ、2019年シーズン2勝目を飾り、トヨタにシーズン7勝目をもたらした。

 コンクリート舗装の1マイル(約1.6キロ)オーバルで“モンスター・マイル”の愛称も持つドーバー・インターナショナル・スピードウェイ。トヨタはこれまで5勝を挙げているトラックだ。

 当初は5月5日に実施予定だった決勝レースは、降り続いた雨の影響で翌6日(月)に順延。6日の現地12時7分に120周、120周、160周の3ステージ合計400周(400マイル/約640km)の決勝がスタートした。

 前日の降雨で路面コンディションが変化したため、各ドライバーはマシンのハンドリングに悩まされるなか、ステージ1は予選4番手でスタートしたジョーイ・ロガーノ(フォード・マスタング)が逃げ切り、トップチェッカー。後方スタートのトゥルーエクスJr.は12位までポジションを上げてみせた。

 続くステージ2は大きなアクシデントのないまま推移。ステージ2フィニッシュまで残り30周の時点で5番手につけていたトゥルーエクスJr.は着実にポジションを上げると、ファイナルラップにはトップを走るアレックス・ボウマン(シボレー・カマロZL1)の背後にぴたりとつける。

 すると、ターン1でボウマンのライン取りが乱れ、インにつけず。その横をトゥルーエクスJr.が悠々と交わしていくと、そのまま2019年シーズン初のステージ優勝を遂げた。

 最終ステージ3は、序盤にデニー・ハムリン(トヨタ・カムリ)がパンクからスピンしたほかは、イエローコーションが出ない展開となり、首位を走るトゥルーエクスJr.がレースを支配。最終的に2位に対し10秒近いギャップをつけて、2019年シーズン2勝目を手にした。

「最高の気分だ。チームの働きに感謝したいよ。マシンは本当に最高だった」とトゥルーエクスJr.。

「今回は、まったく新しいセットアップを持ち込んできたんだ。以前使っていたセッティングは2016年に(ドーバーで)優勝したときから使ってきたもので、いい感触のセッティングだったが完璧ではなかった」

「簡単な戦いに見えたかもしれないが、本当にタフなレースだった。とにかく、マシンが最高だったんだ」

 2位はボウマン、3位はカイル・ラーソン(シボレー・カマロZL1)とシボレー勢が奪取。フォード勢はケビン・ハービック(フォード・マスタング)の4位が最上位だった。

 4日(土)に決勝が行われた下位クラスのエクスフィニティシリーズ第10戦では、トヨタ・スープラを駆るクリストファー・ベルが優勝して、2019年シーズン3勝目。その前日、3日(金)決勝だったガンダー・アウトドアズ・トラック・シリーズ第6戦ではジョニー・ソーター(フォードF-150)が優勝。トヨタ勢はハリソン・バートン(トヨタ・タンドラ)の3位が最上位だった。

 2019年のモンスターエナジーNASCARカップ第12戦は5月11日、カンザス州カンザスシティのカンザス・スピードウェイで行われる。