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メルセデスF1代表、開幕4連勝もパフォーマンスには懐疑的「改善箇所も多く、現状には満足できない」

2019年05月08日 18:51  AUTOSPORT web

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2019年F1第4戦アゼルバイジャンGP バルテリ・ボッタス, ルイス・ハミルトン, セバスチャン・ベッテル
メルセデスのチーム代表であるトト・ウォルフは、メルセデスはコンストラクターズ選手権でフェラーリに対し74ポイントの差をつけているが、このポイント差は2019年のトップ集団のパワーバランスを“正しく表してはいない”という彼の考えを繰り返し述べている。

 メルセデスは2019年シーズン最初の4戦で1-2フィニッシュを飾った。チームにはフェラーリよりも全体的に優れたパッケージがあったことも理由のひとつだが、状況がメルセデスに有利に働いたということもある。

 フェラーリがプレシーズンテスト中に速さを示したバルセロナで開催される第5戦スペインGPを見据え、ウォルフはチームの状況をしっかりと注視している。

「プレシーズンテストの後は、メルセデスが4戦連続で1-2フィニッシュを決めるなど誰も予想していなかった」とウォルフはメルセデスのレースプレビューで語った。

「だが我々は、最初の4戦で173ポイントを獲得している。これは並外れた結果であり、まず何よりもチームのメンバーひとりひとりが素晴らしい仕事をしていることの証だ」

「我々の仕事への献身、勝利への渇望、そしてレースへの愛はかつてないほどに強まっている」

「結果は相対的に現状を明確に表しているように見えるが、実際には実態を超えてしまっている」

「最初の4戦において、パフォーマンスは変動していた。オーストラリアGPと中国GPでは、我々のマシンは最速だった。だがバーレーンGPではスピードの点では劣勢にあったものの、信頼性の高さのおかげで優勝することができたのだ」

「だがアゼルバイジャンGPでは、我々のレースペースは順調に見えた一方で、ライバルたちに対して十分な差を広げることができていなかった」

「だから我々の現状に満足することはない。なぜならこの結果が今シーズンのこれまでのパワーバランスを正確に表していないことを分かっているからだ」

 メルセデスのチャンピオンシップにおけるリードは、4戦終了後にも関わらず記録の上では印象強いものに見えるが、ウォルフはスペインGPへの期待を持たず、タイトル争いにおいてこれからも多くのことを行わなければならないと主張している。

「良いスタートを切ったものの、我々はチームのパフォーマンスに非常に懐疑的だ。多くの領域で改善可能な、また改善しなければならない部分があることを承知している」

「争いは厳しく、激しい週末になると予想している。ライバルに対しても、また我々のドライバー間においてもだ」

「今シーズンは今後もすべての状況が変わり得る。我々は引き続きしっかりと地に足をつけていく」