地毛の黒染め指導がなくなり、学生の個性が尊重される社会を目指して――。「#この髪どうしてダメですか・署名プロジェクト」が5月8日、「change.org」でスタートした。
プロジェクト発起人には、高校時代に地毛証明書を提出したが、地毛の黒染め指導をされた学生のほか、瀧口徹弁護士、慶應義塾大学の中室牧子教授(教育経済学)、認定NPO法人フローレンス代表の駒崎弘樹氏らが名を連ねている。集まった署名は東京都知事と都教育委員会教育長に届ける予定だ。
現役教員の9割が「髪型校則をアップデートすべき」と回答
今年3月、P&G「パンテーン」が「#この髪どうしてダメですか」というキャンペーンを実施。「自由な髪型で内定式に出席したら、内定取り消しになりますか?」という文字と、髪をひっつめたリクルート姿の女性の後ろ姿の広告が話題になった。
同社の調査によると、現役中高生・卒業生の13人に1人が「学校から地毛の黒染めを促された経験がある」と回答したという。さらに、現役中高生・卒業生の9割が「髪型校則がある理由を先生に聞いたことがない」といい、現役中高教師の9割が「髪型校則をアップデートすべき」と回答している。
こうした流れを受け、署名プロジェクト委員会は、
「民間有志の大人もこうした教育現場のアクションを後押しし確実に行政に意思を伝えるサポートをするべきだと考え、本署名キャンペーンを立ち上げました。学生の皆さん、教員の皆さん、親御さん、『地毛をわざわざ黒染めさせるのはおかしいのでは』と感じる全ての皆さん、ぜひご賛同をお願いします」
と呼びかけている。