メルセデスF1のリザーブドライバーを務めるエステバン・オコンは、チームには現在素晴らしい雰囲気があるものの、いずれはタイトルをめぐってルイス・ハミルトンとバルテリ・ボッタスの間に“戦争が勃発する”と語っている。
2019年シーズンのメルセデスは、これまでに4戦連続の1-2フィニッシュを達成し、両ドライバーは優勝回数を分けあっている。しかしボッタスは開幕戦オーストラリアGPで獲得したファステストラップボーナスポイントによって、ドライバーズ選手権でハミルトンを1ポイントリードしている。
オコンは今シーズンは控えにまわり、舞台袖で出番を待ちながら2020年のメルセデスのレースシート獲得に期待を抱いている。しかし2019年末に契約が終了するボッタスが素晴らしいパフォーマンスを見せていることで、オコンの見通しは暗いものになりつつある。
オコンはレースウイーク中はチームに帯同しているため、ドライバー間のチーム内バトルを評価するには最適な立場にいる。
「とても良い雰囲気だ」とオコンは放送局『Canal +』に語った。
「毎年記録を達成し、優れたパフォーマンスを発揮しているこのようなチームでは、間違いなく全員の士気が高くなる」
「当然ながら、チーム内でのすべてのことがうまくいっている」
メルセデスF1トップのトト・ウォルフは、ハミルトンとボッタスの間でタイトル争いが続くとしても、彼らの関係が過去のハミルトンとニコ・ロズベルグの場合のように悪化することは容認しないとすでに警告している。
しかしオコンは、シーズンが展開するにしたがってメルセデス内でのライバル関係はさらに激しくなる一方だと見ている。
「ルイスがバルテリの後ろにいたくないのは確実だ」とオコンは付け加えた。
「バルテリはルイスに勝ちたいだろうし、ルイスもまたバルテリに勝ちたいだろう。シーズンが終わるまでには戦争になると思うよ」