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フェラーリF1、スペック2パワーユニットを前倒しで導入「メルセデスに追いつくための重要なアップグレード」

2019年05月08日 07:31  AUTOSPORT web

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2019年F1第4戦アゼルバイジャンGP セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)
フェラーリはパワーユニット(PU/エンジン)のアップグレードを早め、2019年第5戦スペインGPにスペック2を持ち込むことを決めた。

 当初は今年最初のアップグレードは第7戦カナダで行う予定だったという。しかし序盤4戦で1勝もできず、ライバルのメルセデスがここまで全戦でワンツーを飾るという予想外の展開を受け、フェラーリはアップグレード導入を前倒しすることにした。

 フェラーリは、スペインで、パワーユニットに加え、SF90の空力面でのアップグレードも行う。

「スペインGPにはほとんどのチームがアップデートを持ち込む。そのため、ライバルたちがパフォーマンスを向上させるものと予想している」とフェラーリF1チーム代表マッティア・ビノットはスペインGPを前にコメントした。

「我々は現在、チャンピオンシップで後れを取っており、ライバルに追いつかなければならない状況だ。そのためには今後の開発作業が鍵になってくるだろう」

「バクーに新空力パッケージを持ち込んだが、バルセロナにもこの分野での開発を導入する」

「さらに、新しいパワーユニットを前倒しで導入する。第2仕様は当初はカナダに持ち込む予定だった」

「シェルは我々のチームと緊密な協力体制のもとに、レース用潤滑油の異なる処方を開発し、それを新しいパワーユニットに導入、パフォーマンス向上が期待される」

「こういった開発を前倒しにすることで後れを取り戻そうと、チームの全員が努力している」

 2019年F1レギュレーションにおいて、パワーユニットの6エレメントに関し、1シーズンの21戦のなかで使用できる基数が3基あるいは2基に制限されており、それを超えるとグリッド降格ペナルティを受ける。

 フェラーリは、予定より早い第5戦でスペック2に交換することで、今後のパワーユニット使用プランを修正する必要が出てくる。