ホンダの北米ブランドであるアキュラと、アメリカンレースの名門、チーム・ペンスキーがコラボレーションしてIMSAウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップに参戦しているアキュラ・チーム・ペンスキーは12月7日、2019年シーズンのドライバーラインアップを発表した。
アキュラとともにオレカのLMP2カー、オレカ07をベースとする新型DPi(デイトナプロトタイプ・インターナショナル)カーを開発し、2018年からウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップの最高峰クラスへの参戦を開始したアキュラ・チーム・ペンスキー。
新車、アキュラARX-05 DPiのデビュイヤー、チームにとっては約10年ぶりのスポーツカーレースへの参戦となった2018年は、開幕戦デイトナ24時間から王者キャデラックとポールポジションを争い、決勝でも優勝争いにも加わるスピードをみせる。
その後、チームはデビュー4戦目のミド・オハイオで初優勝を7号車と6号車のワン・ツー・フィニッシュで飾ると、その後も上位フィニッシュを重ね最終的に3度のポールポジション獲得と、計9回のトップ5フィニッシュを果たしている。
そんなチーム・ペンスキーは7日、2019年シーズンも引き続き6号車アキュラDPiにデーン・キャメロンとファン・パブロ・モントーヤ、7号車アキュラDPiにエリオ・カストロネベスとリッキー・テイラーというレギュラードライバー陣を擁してシリーズに参戦すると発表。
これにあわせてデイトナ24時間、セブリング12時間などの耐久イベントに参加する第3ドライバーにアンドレッティ・オートスポートのインディカードライバー、アレクサンダー・ロッシを新たに迎えることがアナウンスされた。
2016年のインディ500王者であるロッシは、モントーヤとキャメロンが駆る6号車をシェアし、前述のロングディスタンスレースに臨む。なお、7号車の助っ人ドライバーは今季と同様にシモン・パジェノーが務めるという。
「僕はインディカーではライバルチームとなるチーム・ペンスキーを見てきて、彼らの優れた組織力をリスペクトしているんだ」と語ったロッシ。
「世界でもっとも大きなスポーツカーレースで、アキュラを代表してドライブする機会を与えてくれたアンドレッティ・オートスポートに本当に感謝している。エリオ(・カストロネベス)とリッキー(・テイラー)と一緒に仕事をしながら、彼らから多くのことを学びたいと思っているよ」
「そして、できればいくつかの勝利に貢献し、アキュラ・チーム・ペンスキーのチャンピオン獲得の役に立てれば最高だ!」
また、ロッシを迎えるペンスキーとタッグを組むHPDホンダ・パフォーマンス・デベロップメントのアート・セントシアー社長もインディ500王者の加入に「とても興奮している」とコメント。
「エリオ、リッキー、ファン(・パブロ・モントーヤ)、デーン(・キャメロン)という経験豊富なチームにアレクサンダーを迎え、シモン(・パジェノー)が復帰するアキュラ・チーム・ペンスキーのラインアップをとても誇りに思っているんだ」
「アキュラARX-05が(ホンダエンジン搭載車として)2台目のデイトナ24時間総合優勝マシンになるのを楽しみにしている」
「アレクサンダーは2016年のインディ500優勝からシリーズ2位となった今季まで、インディカーにおけるホンダの代表的ドライバーとなった。我々はスポーツカープログラムをとおして、また彼と関係を築けるこの機会をとてもうれしく思っているよ」
アキュラ・チーム・ペンスキーにとって2シーズン目となる2019年のIMSAウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップは1月26~27日、アメリカ・フロリダ州のデイトナ・インターナショナル・スピードウェイで開催されるロレックス・デイトナ24時間で開幕を迎える。