ヘレス・サーキット‐アンヘル・ニエトで行われた第4戦スペインGPの初日となる5月3日にペドロサコーナーのセレモニーイベントが行われ、記念のモニュメントが設置された。
ヘレス・サーキットは、4月10日にドライ・サックの愛称で親しまれていた6コーナーの名称をペドロサ・コーナーとすることを発表。ヘレスでライダーの名前がコーナー名として冠されるのは、5コーナーのシト・ポンス、8コーナーのホルヘ・マルチネス、9コーナーのアンヘル・ニエト、11コーナーのアレックス・クリビエ、13コーナーのホルヘ・ロレンソに続き、ペドロサが6人目となる。
コーナー名が冠されるペドロサは、2001年にグランプリデビューを飾り、2003年に125ccクラスでチャンピオンを獲得。2004年には250ccクラスにステップアップし、初年度と2005年と2年連続でチャンピオンに輝いた。
2006年からはホンダのファクトリーチーム、レプソル・ホンダ・チームから最高峰のMotoGPクラスへ。ヘレス・サーキットでは2008年、2013年、2017年と3度の勝利を挙げている。そして、2018年をもって現役を引退し、MotoGP29人目の殿堂入りを果たした。現在はKTMのテストライダーを務めている。
ペドロサはKTMのチームシャツを着てセレモニーに登場。モニュメントはペドロサがレースに挑む思想のベースとなっていた侍の兜が上部に飾られた。
セレモニーでペドロサは「とても特別だ」と次のようにコメント。
「僕がグランプリでヘレスサーキットに来た最初の日から、すでに何人かのスペイン人ライダーの名前がこのトラックにあることを知っていた。ニエト、アスパー(ホルヘ・マルチネス)、クリビエ、ポンスらの名前とともに加わることが信じられない。ヘレスは僕にとって特別なサーキットだし、チャンピオンシップでも特別だった」
「ヘレスはファンが一番近く、観客全員を感じることができる。僕はサーキットがとても好きだし、ここで速いから、とても嬉しく思う。サーキットに感謝したい」