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マルケスがMotoGP第4戦スペインGPで胸に秘めていた勝利の決意。「アルゼンチンのようなレースがしたかった」

2019年05月07日 18:11  AUTOSPORT web

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マルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)
マルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)がMotoGP第4戦スペインGPで挙げた優勝は、マルケスの強靭なメンタルを証明した。マルケスはオープニングラップからトップを奪い、一度もその座を譲ることなくチェッカーを受け、転倒リタイアに終わった前戦アメリカズGPの雪辱を果たした。

 マルケスは前戦アメリカズGPの決勝レースでトップを独走。しかしブレーキングミスをして転倒を喫し、そのままリタイアとなった。

 迎えたスペインGP。マルケスは3番手からホールショットを奪い、25周にわたってトップを守って優勝した。マルケスはこの決勝レースを「身体よりも、メンタルが必要なレースだった」と語る。

「オースティン(アメリカズGP)でのミスのあと、最初から最後までレースをリードするのは簡単なことじゃない。けれど、僕にはそれができるペースがあり、バイクがあるとわかっていた」

 マルケスは「(独走優勝を飾った)アルゼンチンGPのようなレースと、オースティンの序盤のようなレースがしたいと思っていた。オースティンでのミスを証明したかった」という。結果的に、マルケスは自分が思い描いたとおりのレースを展開したことになる。

「今週末はスムーズで快適なフィーリングがあったし、思ったようにバイクを走らせることができた。チャンピオンシップでトップに返り咲くことができて、本当にすばらしいよ」

 実は決勝レース前に行われたウオームアップ走行中、マルケスにトラブルが発生していた。走行中、突然スローダウンしたマルケス。ピットに戻ろうとしたピットレーン入り口付近で失速し、軽い転倒を喫した。決勝レース直前に起こったマシントラブルに起因するとみられるアクシデントだったが、マルケスの強靭なメンタルはこの出来事を決勝レースに影響させることはなかった。

 自分のミスを自分で乗り越える、そのために勝利が必要ならば断固たる意志でそれを成し遂げる。スペインGPの勝利はマルケスのメンタルの強さを証明するものとなった。