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DTM第1戦ホッケンハイム:新ターボ時代の幕開け。雷雨のレース1はウィットマンがポール・トゥ・ウイン

2019年05月05日 14:21  AUTOSPORT web

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チェッカーフラッグを受けるマルコ・ウィットマン
DTMドイツ・ツーリングカー選手権がホッケンハイムで開幕。5月4日に行われた第1戦レース1は、マルコ・ウィットマン(BMW M4 DTM/BMWチームRMG)がポール・トゥ・ウインで制した。

 メルセデスが2018年限りで撤退し、BMW、アウディ、初参戦なるアストンマーティン、そしてカスタマーチームによる新シーズンを迎えたDTM。

 2018年シーズンまでの4.0リットルV8エンジン車から、スーパーGT GT500クラスと基本規定を同じくする“クラス1”レギュレーションに合致したマシンへと生まれ変わり、2リットル直列4気筒直噴ターボエンジン車による初めてのレースがホッケンハイムで行われた。

 朝から雨に見舞われたホッケンハイム。予選では、残り2分を切ったところでウィットマンが1分48秒999を記録しトップに浮上。さらにラストアタックでタイムを更新し、1分48秒215でポールポジションを獲得した。

 2番手にマイク・ロッケンフェラー(アウディRS5 DTM/アウディ・スポーツ・チーム・フェニックス)、3番手にポール・ディ・レスタ(アストンマーティン・ヴァンテージDTM/Rモータースポーツ)と3メーカーが上位を分け合った。

 迎えた決勝レース。ポールスタートのウィットマンはホールショットを決め、レースをリードする。2番手スタートのロッケンフェラーは出遅れ、好スタートを見せたロビン・フラインス(アウディRS5 DTM/アウディスポーツ・チーム・アプト・スポーツライン)が2番手に浮上する。

 8番手から4番手に浮上したティモ・グロック(BMW M4 DTM/BMWチームRMR)は、後方のレネ・ラスト(アウディRS5 DTM/アウディスポーツ・チーム・ロズベルグ)に押し出されスピン。後方に沈んでしまう。

 ラストは勢いを見せ、ヘアピン前に3台を交わし、5番手に浮上。4番手に落ちたロッケンフェラーは、オープニングラップでディ・レスタを交わし3番手に。ラストも翌周の2コーナーでディ・レスタをオーバーテイクする。

 2番手のフラインスは、4周目ロッケンフェラーに迫られ、ヘアピンでポジションを失うと翌周ラストにも交わされてしまう。

 13周目、ラストはヘアピンでロッケンフェラーをオーバーテイク。前を走るウィットマンに迫っていく。

 しかし、ウィットマンはラストに付け入るスキを見せずトップをキープ。オーバーテイクショーを見せていたラストだったが、18周目にマシントラブルが発生。ギヤボックスに問題が起き、そのまま芝生にマシンを止めリタイアとなった。

 ウィットマンは、2番手のロッケンフェラーとの差を広げ、ピットストップ後もトップでコースに復帰。そのままチェッカーフラッグを受け、DTMターボ新時代の最初のウイナーとなった。

 2位はロッケンフェラー。3位はフラインスが入った。

 オープニングラップのスピンで後方に沈んだグロックは、そこから驚異のチャージを見せフラインスに2.7秒差まで迫る4位でフィニッシュした。


「なんて完璧なシーズンのスタートだ。今シーズン最初の勝利だし、新しいターボ時代の、そして新しいスポンサーのシェフラーの~りーんぐでの最初の勝利だ。これ以上は望めないよ」

「はじめにマイク・ロッケンフェラーが、そしてレネ・ラストがプレッシャーをかけてきた。レネがリタイアした後は、無事に勝利を得ることができた」とウィットマンは喜びを語った。