シーズン開幕からアルファロメオで安定した走行を見せ、ポイントを獲得しているキミ・ライコネンだが、チームのパフォーマンスに完全に満足しているわけではないという。
ライコネンはF1において第3期目とも言える最終章を、彼が2001年にグランプリレースデビューを果たしたチームで迎えている。
元のチームに戻ったライコネンは、2018年シーズンに『アルファロメオ・ザウバーF1チーム』として戦っていたチームが、2019年に財政面とマネジメント体制の全面的な見直しを行なって『アルファロメオ・レーシング』に生まれ変わって以降、グリッドの順位を上げていく手助けをしたいと望んでいる。
ライコネンは2019年最初の4戦すべてをトップ10圏内でフィニッシュしてポイントを獲得している、中団グループ唯一のドライバーだ。
彼はチームが前進する上で大きな貢献をしている。それでも彼は、アルファロメオがこれまでのところC38の最大のパフォーマンスを引き出すことができていないと感じている。
「少なくともいくつかポイントを獲得してきているわけだ」とライコネンは『Motorsport Week』に語った。
「でもどの週末でもパケージからすべての力を引き出せたとは思わない。その点では少し期待はずれだ。これからも微調整を続けていくことになるだろう」
「中団グループだから、いろいろな場面でより優れた仕事をする必要がある。そうすれば間違いなく良い成果が出ると思うよ」
F1第4戦アゼルバイジャンGPでの週末、日曜午前という直前の時間にライコネンは予選失格となった。アルファロメオのC38のフロントウイングが負荷テストを通らなかったのだ。
そのためライコネンはピットレーンからのスタートを余儀なくされたが、彼は渾身の走行で難しいレースを走り抜き、10位に入賞してポイントを獲得した。
「1ポイントを獲得できたから、ゼロよりはましだ。でも難しいレースだった。十分なグリップがなかったんだ」とライコネンは語った。
「タイヤをうまく機能させることができず、グリップを得ることができなかった。でもできることをやったよ。次戦はもう少し楽になるだろう」