第2戦 富士スピードウェイ
予選7番手だが、ロングランのデータを活かして上位を狙う
ARTA NSX GT3は開幕のデビューレースでいきなりポールポジションを獲得し、完成度の高さを見せつけた。決勝では雨の走行が初めてだったのでライバルに先行を許してしまったが、2位表彰台を獲得する事に成功した。
午前のセッションでは好調さをキープ。1番手でセッションを終えたが、セッション中に気温が徐々にあがり、セットアップに少々苦しむ場面もあった。
迎えた予選はルーキーの福住仁嶺がステアリングを握りQ1へ挑んだ。午後は気温が下がり、路面コンディション、操縦性が変わったようだ。福住はアンダーステアの症状が出始めた車を何とかコントロールし、Q1を6番手で終え、Q2進出を決めた。
Q2は高木真一がアタック。福住の症状を聞いて車を微調整して多少は改善されたが、順位を上げる事は難しく、7番手で予選を終えた。しかし、長距離の車のセットは非常に良いので、明日は順位を上げていき、上位でチェッカーを受けたい。
土屋圭市アドバイザーのコメント
「明日は500kmという長丁場なので、焦らず少しずつ順位を上げて表彰台に登りたいと思っています」
一瀬俊浩エンジニアのコメント
「岡山のレースではパフォーマンスが良かったので、富士のテストのセットをミックスして持ち込みました。走り出しからバランス自体は悪くなかったが、気温が高くなるに連れてパフォーマンスが失われる傾向がありました。予選に向けて微調整したのですが、あまり変わりませんでした。Q1は良いポジションにいたので、上位を狙えると思いましたが、Q2では他に比べタイムの上がり幅が少なくて路面の変化に対応しきれませんでした。明日は長距離レースなので、上位を狙えると思いますし、ロングランのセットは確認出来ているので分析をやり直して準備します」
高木真一選手のコメント
「車は調子良かったのですが、予選では気温も下がったせいかフロントタイヤが暖まりにくく、苦戦しました。仁嶺の時もほんのちょっとだけアンダーステアと言っていたので、アジャストしたのですが、ちょっと足りなかった感じがします。明日は天候も変わりやすいようですが、前回雨も走れたので、どんな天候でも対応出来ると思っていますので、準備して上位でチェッカーを受けたいです」
福住仁嶺選手のコメント
「Q1を担当させていただきましたが、何とか6番手のタイムを出す事が出来ました。しかし、車のフィーリングをもう少し的確にチームや高木さんに伝える事が出来ればQ2で順位を上げる事が出来たのでは無いかと思っています。そのような事をもっと上手く出来るようにやっていかなければならないと思っています。まずは明日のレースをしっかり戦って結果を残したいと思います」