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ARTA NSX-GT 2019スーパーGT第2戦富士 予選レポート

2019年05月03日 22:31  AUTOSPORT web

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野尻智紀、伊沢拓也(ARTA NSX-GT)
第2戦 富士スピードウェイ

Q2に届かずも、マシンの性能フルに引き出し明日に期待
 開幕戦で優勝し、幸先良いシリーズのスタートを切ったARTA NSX-GTだが、第1戦はレースが途中で中止になったため、獲得ポイントは半分の10ポイントとなった。ハンディウェイトも第6戦までポイント☓2kgなので、20kgのウェイトを積んで第2戦の富士に乗り込んだ。

 開幕戦と打って変わってここ富士は晴天でセッションが始まった。午前中は上着を脱ぎたくなるような暖かさだ。伊沢拓也が最初に乗り込み車のセッティングの確認を行いながら、予選で使うタイヤのチョイスを行った。バランスは良さそうだ。Q1を担当する野尻智紀も車に乗り込み、セットの確認を行いながら午前のセッションを終えた。

 午後に入ると徐々に気温も下がり始め、路面コンディション変化への対応が鍵となりそうだ。野尻はタイムアタックのタイミングを見計らいながらタイヤに熱を入れていき、前後との間隔を取れたところでタイムアタックに入った。タイム的にはトップと1秒以内の好タイムだったが、10番手でQ1を終え、惜しくもQ2進出はならなかった。

 明日はシリーズで2番目に長い距離のレースなので、上位進出を賭けて挑みたい。

鈴木亜久里監督のコメント
「午前のセッションでは決して良いタイムは出なかったけど、バランス的には悪くなかった。Q2進出はならなかったけど、野尻は目一杯車のパフォーマンスを引き出したし、トップとのタイム差もそれほど大きい訳ではないので、明日は徐々に順位を上げられるように作戦を組みたいね」

星学文エンジニアのコメント
「走り出しは伊沢選手に確認してもらって、バランスも良さそうでした。その後はタイヤの比較や選択を行い、野尻選手にもいくつかのセットで乗ってもらいました。予選は20kgのウェイトハンディやミッドシップハンディもあるので厳しい戦いになると思っていました。Q1では8位の車と0.1秒差ぐらいだったので、もう一工夫あればQ2へ行けたかも知れませんが、バランスは悪くないですし、明日は距離の長いレースなので、分析してレースの準備をしていきたいです」

野尻智紀選手のコメント
「アタック自体は大きなミスも無く走れたと思います。ウェイトを他より多く積んでいるという影響が多少はあったと思うものの、この順位は嬉しいものでは無いので明日は絶対に挽回出来るような良いレースをしたいです」

伊沢拓也選手のコメント
「ボク達のハンディキャップを考慮すると非常に難しい状況の中、野尻選手はこのコンディションで車のパフォーマンスをフルに引き出してくれて、ミスも無く予選を走ってくれたと思います。順位は10番手ですが、それほど悲観するような内容では無いと思っていますので、明日は追い上げのレースをしたいと思っています」