スーパーGT第2戦富士、GT500クラスの予選で見事に開幕2戦連続ポールポジションを決めたNISMOのMOTUL AUTECH GT-R。ゴールデンウイーク富士戦の連覇を目指す松田次生とロニー・クインタレッリが、予選の振り返りや決勝レースへの展望等について語った。
MOTUL AUTECH GT-R
松田次生
「朝の練習走行では少しグリップが低いかな、という感じでしたが、最後の10分間(クラス専有走行枠)でトップタイムを出せて、その(マシン)バランスで予選Q1に行きました。ただ、朝より路面状況が良くなったこともあってか、僕のフィーリングとしては、あまりよくなかったですね」
「そこでロニー(クインタレッリ)選手に代わる前にエンジニアと相談して、セットアップをちょっと変えました。それがうまくいったこともあったと思いますが、Q2ではロニー選手がすごいタイムを出してくれました。さすがだな、と。そういう意味では、いい連携が取れた予選だったと思います」
「今回選んだミシュランタイヤは、予選だけ(速い)というようなタイヤではありません。サーキットサファリの時にもロングランの確認はしていますし、悪い感触はなかったです。富士での合同テスト(公式テスト)でも、ロングランはできていますので。もちろん、こればかりは(レース本番を)やってみないと分からないところでもありますけどね」
「GT500はみんながライバルなので、(決勝のライバルを)特定するのは難しいですけど、やはりブリヂストン勢は警戒しないといけないかなと思っています。どういう(長さの)スティントを取ってくるか、ロングランでどういうラップタイムで走るのか、注視していきたいですね」
「やはりGT-Rのファンは多いと思いますし、昔のGT-Rでサーキットに来るお客さんとかもいらっしゃいますからね。GT-Rが予選で上位を占めていますから、明日は(ニッサンやGT-R)ファンの人たちや、これからファンになってくれる人たち、みなさんに楽しんでもらえるレースをしたいです」
ロニー・クインタレッリ
「この富士でポールポジションを獲ってコースレコードを更新できたことは個人的にすごくうれしいです。(ゴールデンウイークの富士戦という特に)大勢の観客の前で結果を出すことは本当にうれしいことですから。ファンのみなさんの祝福を受けると感動しますね。今日のアタックラップはミスもなかったです」
「今、GT500の予選は実質的に1回しかアタックチャンスがないので、(その状況でのぶっつけ本番に近いため)集中力をすごく高めないといけない。それに今日は午後になってから路面にラバーが乗って、かなりタイムが上がってきていたので、Q2を走る前に(Q1を走った)次生に『1コーナー(のブレーキング)はどこまでいけばいい?』とか聞きました」
「次生を信じて、1コーナー(のブレーキングで)奥まで行ってクルマがとまった瞬間に『よし!』と思いましたね」
「タイヤのグリップも予選時の路面にマッチしていたと思います。ただ、1分26秒台が出たのにはビックリしましたけどね。ウエイトハンデは17kgくらいならギリギリセーフで、影響はほぼゼロじゃないかなと思っていました」
「明日は、まず序盤に関しては間違いなく37号車(KeePer TOM’S LC500)と12号車(カルソニック IMPUL GT-R)がライバルになるでしょう。彼らはパッケージとして強いですからね」
「ただ、レース途中からはQ2に進出したチームは、どこが上に来てもおかしくないと思います。最後まで誰が勝つか分からないレースになると思いますので、観客のみなさんには渋滞のことを考えず(笑)、最後まで見ていってほしいですね」