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MOTUL AUTECH GT-Rがコースレコードで2戦連続ポール。ニッサンの上位独占をレクサス2番手で一矢報いる【第2戦富士GT500予選】

2019年05月03日 16:31  AUTOSPORT web

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開幕戦岡山に続いてポールを獲得したMOTUL AUTECH GT-Rのロニー・クインタレッリ。ニッサン陣営の松村基宏総監督と喜び合う。
スーパーGT第2戦富士500kmレース、GT500クラスのポールポジション争いを制したのはMOTUL AUTECH GT-Rのロニー・クインタレッリと松田次生だった。Q2ではクインタレッリがこれまでのコースレコードを更新する驚愕のタイムをマークし、開幕戦に続くポール獲得を果たしている。

 午前中の公式練習走行に引き続き、午後の公式予選も富士スピードウェイの天候は晴れ、路面はもちろんドライである。温度条件は14時30分のGT300クラスQ1開始時で気温22度、路温33度。湿度は26パーセントで、風はホームストレートで向かい風に感じられる。毎年恒例のゴールデンウイークの富士GTだが、今回の予選日は決勝日と見まちがうほど多くの観客がサーキットを訪れており、グランドスタンドを埋め尽くしている。そんな中、GT500クラスのQ1は予定通り14時50分に開始された。

 15分間のQ1、最初にコースインしたのはWedsSport ADVAN LC500の坪井翔で、これが残り10分を切った頃。続いて残り9分というところでカルソニック IMPUL GT-Rのジェームス・ロシターが動く。残り8分を切ったあたりからコースインラッシュとなり、残り6分半までには全車がピットを離れている。この頃で路温は40度を超えてきつつある模様。

 最初のアタックタイムは残り約1分50秒でKEIHIN NSX-GTの塚越広大がマークした1分28秒184。これをZENT CERUMO LC500の石浦宏明が1分27秒740で破り、さらにKeePer TOM'S LC500の平川亮が1分27秒499へと伸ばす。

 その後、 CRAFTSPORTS MOTUL GT-Rの平手晃平が1分27秒492でトップへ。KEIHINの塚越は1分27秒888へと自己のタイムを更新して4番手。チェッカーが振られた時点でのトップ8は、平手、平川、石浦、塚越、MOTUL AUTECH GT-Rの松田次生、ロシター、DENSO KOBELCO SARD LC500の中山雄一、MOTUL MUGEN NSX-GTの武藤英紀という顔ぶれ。

 その後も9番手以下での順位変動はあったが、トップ8の陣容は変わらずにQ1は終了することとなった。WAKO'S 4CR LC500の大嶋和也は最後にタイムを上げるも9番手どまり。開幕戦優勝のARTA NSX-GT(野尻智紀)は10位、前年王者RAYBRIG NSX-GTは山本尚貴がQ1担当でアタックを行うも12位でQ1敗退となっている。au TOM'S LC500は関口雄飛は11位でQ2進出ならず、WEC参戦中の中嶋一貴の代走・宮田莉朋の予選出走は叶わなかった。

 12番手までが1秒差以内だったQ1を突破したのはニッサンGT-Rが3台、レクサスLC500も3台、そしてホンダNSXが2台。ポールポジションを争うQ2は10分間、定刻の15時33分に開始される。

 予選Q2、最初の動き出しはカルソニックの佐々木大樹で、セッション残り8分半頃。そして残り7分というところまでに全8台がコースインした。路温は36度くらいまで下がってきているようだ。

 残り1分20秒、まずZENTの立川祐路が1分27秒761を出し、ここからアタックの応酬が始まった。KEIHINのベルトラン・バゲット、MOTUL NSXの中嶋大祐、CRAFTSPORTSのフレデリック・マコヴィッキィとトップタイム更新が続き、KeePerのニック・キャシディが1分27秒105までタイムを詰める。

 そして残り20秒、MOTUL GT-Rのロニー・クインタレッリが1分26秒871という驚速タイムを出して、ポールポジション争いに終止符を打った。MOTUL GT-Rは2戦連続のポールゲットで、2016年にGT-Rで千代勝正がマークした1分27秒366の富士のレコードタイムを大きく更新。

 2番手はキャシディ、3番手には佐々木がつけ、以下はマコヴィッキィ、大祐、DENSOのヘイキ・コバライネン、バゲット、立川の順となった。

 MOTUL GT-Rはポール・トゥ・2位だった開幕戦に続くポールポジションから決勝500kmレースの2年連続優勝に挑むこととなった。