ハースのロマン・グロージャンは、第4戦アゼルバイジャンGPで発生したタイヤの問題に対するフラストレーションを募らせており、チームはこの問題についてじっくりと考える必要があると主張している。
アゼルバイジャンGPでは、グロージャンとチームメイトのケビン・マグヌッセンのパフォーマンスは振るわず苦戦を強いられた。予選ではグロージャンがQ1敗退、マグヌッセンがQ2敗退と2台揃ってQ3に進むことができず、決勝レースでもポイント獲得とはならなかった。
グロージャンはブレーキトラブルによって38周目にリタイアとなったが、それでも彼の論点はタイヤに関する事項だった。トラブルについて質問を受けたグロージャンは、「本当にイライラしている」と答えた。
「あまり驚いてはいない。だけど僕たちは腰を下ろして、自分たちに何ができるのかということについてしっかりと考える必要がある」
「バルセロナは暖かいだろうから、大丈夫なはずだ。でもその後にはモナコGPやカナダGPが控えている。コンストラクターズランキングの4位や5位を争いたいのであれば、あらゆる状況下で良い状態でいなければならない」
「僕たちには調査し、理解して、解決しなければならないものがある。それは僕が抱えていた小さな問題に対しても同じことだ」
2019年シーズンが開幕した頃には、ハースはトップ3チーム以外の最上位を争うのではないかと見られていた。しかしハースの2019年型マシン『VF-19』は、ショートランのペースは良いものの、レースでは最適なウインドウのなかでタイヤを保てず、パフォーマンスを発揮できていない。
グロージャンは決勝レースでタイヤをロックさせてしまい、エスケープゾーンでストップすることを余儀なくされたが、一時は7番手を走行していた。だがこの間、グロージャンは「フロントタイヤを信頼することができなかった」という。
「ミディアムタイヤでのペースは、おそらく僕らが考えていたよりもわずかに良かった。それにライバル勢とも少しバトルをすることができた」
「でもターン15でタイヤがロックして、まっすぐ行ってしまった。コースに戻ることはできたけれど、ピットに戻らなければならなかった」
チーム代表を務めるギュンター・シュタイナーは、グロージャンのタイヤに関する不満を擁護し、この問題は議論するべきではないと語った。
「我々は何百万ドルものお金をマシンに費やしている。だがもしタイヤがウインドウの外にあれば、我々はそれを使うことはできない」とシュタイナーはデンマークの『Ekstra Bladet』紙に話した。
「他の人たちはタイヤをうまく機能させているので、我々もそうしなければならない。タイヤに関していえば、我々は最もタイヤを使えていないチームだ」
「おそらく問題を解決できるだろうが、事態は非常に深刻だ。(問題の)原因はわかっているので、その解決方法を見つけ出さなければならない」
「ピレリを非難したくない。他のチームはより良い解決策を見つけているが、それができていない我々自身の責任だ。しかし基本的に、タイヤが機能したかどうかについて話し合うために、レース後に腰を下ろすべきではない」