TOYOTA GAZOO Racingは5月1日、2019/20年のWEC世界耐久選手権参戦体制を発表。2018/19年シーズンをともに戦ったフェルナンド・アロンソがチームを離れることを正式に発表した。
また、その後任には元トロロッソ・ホンダF1ドライバーで、WECにはポルシェから参戦していたブレンドン・ハートレーを迎えることも発表している。
F1でチャンピオン獲得経験のあるアロンソは、2018年5月に開幕したWEC“スーパーシーズン”にトヨタから参戦。セバスチャン・ブエミ、中嶋一貴とともに8号車トヨタTS050ハイブリッドをドライブし、2018年6月の第86回ル・マン24時間レースで総合優勝を飾ったほか、3月に行われた第6戦セブリング終了時点でランキングトップにつけている。
2019年6月に行われるシーズン最終戦、第87回ル・マン24時間レース以降の去就について、アロンソは以前から「チームに残るかは五分五分」と公言していた。
5月3~4日に行われる第7戦スパ・フランコルシャン6時間を目前に控えた1日、チームはリリースを発表。2018/19年シーズン限りでのアロンソ離脱を正式に発表した。
リリースのなかで、アロンソは「TOYOTA GAZOO Racingの一員として戦ったWECは楽しかった」とコメントしている。
「また、ル・マンで優勝できたことは、世界3大レース制覇を目指している私のレーシングドライバーとしてのキャリアのなかで、最高の出来事のひとつだ」
「しかしながら、私にはやりたいことが多くあり、ここでひとつの区切りをつけ、TOYOTA GAZOO Racingとともに新たなモータースポーツの世界へチャレンジしていきたいと考えた」
「今シーズンはまだふたつの重要なレースが残っていて、ワールドチャンピオンがかかっている。どちらのレースも優勝目指して最後までプッシュし、世界タイトルをTOYOTA GAZOO Racingと祝いたい」
チームを離脱するアロンソの後任として、トヨタ入りを果たすハートレーは、2014~17年にポルシェからWECに参戦。2017年にはティモ・ベルンハルト、アール・バンバーとともにポルシェ919ハイブリッドをドライブし、ル・マン24時間総合優勝を飾った経験もある。
そのハートレーは2019/20年開幕に先立ち、6月2日のル・マンテストデーでTS050ハイブリッドをドライブする予定。
ハートレーは、ブエミ、一貴のほか、マイク・コンウェイ、小林可夢偉、ホセ・マリア・ロペスとともにトヨタTS050ハイブリットをドライブし、2019/20年のWECを戦っていく。
なお、2台投入するマシンのドライバーラインアップについては、後日発表するという。