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KAT-TUNとともに育んだ絆 『タメ旅』番組スタッフが明かす、バラエティ通したメンバーの成長

2019年05月01日 12:01  リアルサウンド

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 『タメ旅』の愛称で親しまれた『KAT-TUNの世界一タメになる旅!』が、約3年ぶりに地上波復活! 『KAT-TUNの世界一タメになる旅!+(プラス)』(TBS系)と名前も新たに帰ってきた。


 4月17日放送の復活第1回は、“おめでたい”にちなみ鳴門鯛を釣る旅へ。KAT-TUNをイジりまくる天の声の相変わらずなムチャ振りにも難なく応えていく3人。亀梨和也が「#タイタイでいくから」とボケれば、上田竜也が即座に「タイがいにしろ!」とツッコミを入れる。バラエティ慣れしたやり取りに、天の声も「おおおお!」と思わずハイタッチ。中丸雄一もパチパチパチと拍手を贈る。上田の嬉しそうな笑顔に見ているこちらも頬が緩んだ。


 “バラエティのKAT-TUN”を作ったのは、紛れもなく『タメ旅』の愛。そこで、今回は彼らと共に旅を続けてきたプロデューサー・田村恵里、そして天の声こと演出家・マッコイ斉藤に、番組誕生から地上波復活までの道のりを聞いた。そこから見えてきたのは、学園ドラマのようなアツいKAT-TUNとの絆だった。(佐藤結衣)


(関連:KAT-TUN 中丸雄一は“スルメ”のようなアイドル? 実直さと職人気質な仕事ぶりに注目


■KAT-TUNに、ゴリゴリのバラエティの洗礼を


――地上波復活、おめでとうございます。


田村恵里(以下、田村):ありがとうございます。


マッコイ斉藤(以下、マッコイ):(田村の服を見て)ねえ、今日インタビュー受けるからって、ピンクのワンピース着てきたの?


田村:そうです。


マッコイ:ちょっと~、春だから桜でピンクって、わかりやす過ぎなんじゃないの? もっと違うのにすればいいじゃん!


田村:いいじゃないですか!


――あ~、テレビで見ていた天の声の田村さんイジりが、目の前で(笑)。


田村:もう、このイジりに7~8年付き合ってるんですよ。


マッコイ:そんなに!


田村:そうですよ! もう、私もだんだん当たりが強くなっちゃって(笑)。


――(笑)。おさらいにはなるのですが、その歴史を振り返っていただいてもいいでしょうか。『タメ旅』が、どのようにスタートしたのかを聞かせてください。


田村:はい。まず、2012年1月に『ダメ夜』(『KAT-TUNの世界一ダメな夜!』)があったんですよ。「KAT-TUNに、マッコイ斉藤という演出家の、ゴリゴリのバラエティの洗礼を受けさせる」みたいな目的から始まったんです。TBSで「KAT-TUNで番組やります。演出は、マッコイ斉藤さんで」と企画して、私がプロデューサーということが決められ、初めてお会いするわけですよ。KAT-TUNとマッコイさんと私が。


マッコイ:最初、TBSどうかしちゃったかなって思いましたよ。「僕でいいんですか?」って、言ったぐらいですから。


田村:マッコイさん、レギュラーでジャニーズアイドルとメインで関わるのは、初めてだったんですよね。だから、アイドルにどこまでやらせていいかとか、そういう常識みたいなのが全然なくて。


マッコイ:わからなかったですね。何がダメで、何がいいのか。


田村:でも、最初からそんなルールをいろいろ言うのって「じゃ、マッコイさんに頼まなきゃいいじゃん」って、なっちゃうじゃないですか。そこは極力、私たちも理解を事務所にしてもらいながらやってました。だからこそ、通常できないこともやらせていただいて。


マッコイ:いっぱいやりましたね。熱湯風呂もやりましたし、熱々おでんもやりましたし……。


――まさにバラエティの洗礼ですね。『ダメ夜』の中で、マッコイさんが一番印象に残っているのは?


マッコイ:ピラニア風呂に入るっていう(笑)。


田村:あー、あのときピラニアがちっちゃくてね。しかも、偽ピラニアだったんですよね。


マッコイ:「なんだこれ! これじゃリアクションができないだろ。ピラニアって言ったら、ピラニアを用意するの当たり前だろ。なんでちょっと似たような、全然凶暴じゃないやつを持ってくるんだ」って怒って。収録が1時間半くらい押しちゃいましたよね。


田村:マッコイさんが「本物じゃないとダメだ」って言って、急きょ、揃え直したんですよ。「ピラニアありますか?」って、いろんなペットショップに電話して。


マッコイ:で、「亀梨くんのパンツにピラニア入れろ」って言ってね(笑)。


――わー! 田村さんはプロデューサーの立場的に「さすがに、それは……」とは、ならなかったんですか?


田村:正直、“マジで?”とは思いましたけど、そのころ私もまだプロデューサー歴が浅かったのもあって「斉藤さんがやるっていうんだったら全部やろう」という心持ちではいましたね。


■カッコ悪いことをやり通すと、カッコよくなることを教えたかった


――そんな『ダメ夜』を経て、『タメ旅』としてスタートした背景は?


田村:2012年いっぱいで『ダメ夜』が終わったんですけど、2014年にTBSで「またKAT-TUNとマッコイさんとでバラエティをやろう」という話になりまして。で、プロデューサーも私になり、「今度は旅番組だ!」ということで特番で『タメ旅』がスタートすることになりました。ただ、やっぱり演出がマッコイさんなので「マッコイさんのハチャメチャを生かせるような旅にする」という方針になりました。


――KAT-TUNのみなさんとしては「また始まった……」となったんじゃ?


田村:はい。「また始まるのか……」な反応でしたよ(笑)。


――そこまで彼らを追い込める企画は、どうやって打ち合わせているんですか?


マッコイ:いや、打ち合わせなんか1分で終わりますよ。


田村:本当にそうです。1分で終わります。事務所さんやマネージャーさんには「こんなことをやります」とお伝えしますけど、本人たちは多分……。


マッコイ:毎回まっさらで現場に来てるんじゃないですかね。


田村:行き先くらいは共有されているかもしれませんが、具体的な内容まではちゃんと把握してないと思います。


――出たトコ勝負ということですか!


マッコイ:そうですね。リアルを大事にしています。


田村:台本にないことも、いきなりマッコイさんが思いついて、その場で言うこともありますし。


マッコイ:台本は目安であって、そこから外れるのが面白いと思うので。KAT-TUNも数年前からそれを感じ始めているのか、よっぽど不安なとき以外はこちらに聞いてこないですね。


――もう、どんな球が来ても打ち返すぞという感じで?


マッコイ:そのとおりです。


――番組が始まったばかりのころは、どうでしたか?


マッコイ:もう全然ダメでしたね。「どんな球か教えてくれないと」っていう感じでした。


田村:でも、それでもどんな球がいくか、マッコイさんは絶対に言いませんでした。だから、ぶつかるときも多少ありましたよね。


マッコイ:やっぱり彼らはアイドルという稼業をやっているわけですから。芸人さんのようなことをやらされたら「カッコ悪いじゃん」みたいな葛藤はあったと思いますよ。でも、こちらも引くわけにはいかないので。カッコ悪いをやり通すと、カッコよくなるっていうのを教えたかったんです。嫌なのはわかっていましたけど、首根っこ掴んでバラエティの世界に連れて行きました。


田村:決して楽しいだけではなかったと思いますよ。初回の青森とかも、本当に大変でしたから。


マッコイ:青森に行ったけど、寝るところが決まってないっていう。で、青森駅のあたりをウロウロして。しかも冬。「泊まらせてください」って歩いたんですよ、僕ら。


田村:あれは本当に寒かった……。24時間ほぼカメラを回して、行き当たりばったりで。でもあのロケ時は、まだ特番だったので、私もマッコイさんも「特番だからね」と言ってね。亀梨くんがずっと海沿いを運転してくれましたよね、何も言わずに。メンバーも「特番だから(耐えられるよね)」って頑張ってくれたんですけど、それがレギュラーになったときは、お互いに戸惑いがありましたよね(笑)。


――今でこそ“KAT-TUNはバラエティもイケる”という印象がありますが、当時はちょっと尖った印象がありましたよね。


マッコイ:いやー、尖ってましたよ。俺、『GTO』になった気分でした。“グレートティーチャー斉藤”に! ま、言ったって年下ですから。10歳も20歳も。どんなにキレられても、怖いだなんて僕は思ったことはないですけど。


田村:本当に、先生みたいでしたもんね。最初のころ、彼らも顔を合わせても、ほとんどしゃべらなかったので。もう『ダメ夜』のころなんか、私も震えるくらい怖かったですもん。「マッコイさん! 喋って!」って、演出の説明をお願いしていました。


――田村さんが怯えるほど尖っていた彼らに、ゴリゴリのバラエティをさせるって、下手したら腐らせてしまうんじゃないか、という不安はなかったんですか?


マッコイ:そこは、僕もバラエティを稼業としてやっていますからね。笑いを作るためだったら、いくらでも「やれ」って言いますよ。彼らが怒っている姿も、笑いに変えちゃえって思っていたし、上田くんがキレてるんだったら、そこも「カメラ回しとけ!」って言って。


田村:キレてましたよー、上田くん。


マッコイ:普通の人は、そこで止めちゃうんですよね。それで「すいません」って言って、控室なんかで話し合って、ちょっと落ち着いたあたりに「じゃあ、そっちの方でいきましょう」みたいになる。でも、僕は全然そういうことをせずに、怒ったら怒ったままでいったんですよ。「え、上田くん、怒ってんの? もしかして!」とか言って。


田村:忘れもしないのが、沖縄の回ですね。上田くんがムエタイの格好をさせられたとき、腕の飾りをむしり取って、地面に叩きつけてました。“あー、本当に怒ってる”と思いましたけど、回し続けましたし、使いましたよね。


マッコイ:うん、使った。そういうのも全部見せちゃおうって。喜怒哀楽が露わになるのがバラエティの魅力だから。やってるうちにわかってくれるだろうっていう期待だけでしたね。ずっとわからなかったら、俺が降りればいいだけの話だし。まぁ、最終的にレベルの高い生徒たちでしたよ、本当に。


――聞けば聞くほど、本当に学園ドラマのようですね。その後、充電期間に入るタイミングで、地上波で『タメ旅』の最終回を迎えましたが、本音を言い合ったり、ファンと一緒にメッセージを贈ったり、なんて愛あふれる番組なんだと思って見ていました。


マッコイ:そこがないと、やっぱり育たないですよね。


田村:ある意味、ぶつかり合った分、信頼関係が生まれたなと思っているんですよ。だから、私も今、彼らのことをすごく信頼していますし。


マッコイ:腕が上がりましたよ、確実に。だから、もう昔の聞き分けのない悪ガキたちって感じではないです。野球で例えるなら、1回全国大会に行ったレギュラーメンバーみたいな気持ちですよね。“お前らなら、大丈夫だよな“って。


■上田くんの成長が、何よりもうれしい


――ここだけの話、上田くんに本気で殴られた、みたいなことはありましたか?


マッコイ:それはないですね。


――さすがに、そうですよね。ホッとしました。


マッコイ:ただ、僕もボクシングをやってるんで、上田くんとジムでスパーリングしたことがあるんですけど、そのときボコボコにされました。ここぞとばかりに俺を殴ってきて……。


――めちゃくちゃ殴られてるじゃないですか!(笑)。


マッコイ:ま、言っても上田くんがバンタム級なら、僕はヘビー級ですからね。だから、台湾のときとか「辛すぎたら、俺のここ(上腕)打ってこい」って耳打ちしてて。


田村:あれ、痛くなかったんですか?


マッコイ:全然! まぁ、上田くんは線が細いので、バッて打ってくるとたまに点でくるから、そのときは「痛っ!」って。


――痛いんじゃないですか!(笑)。


田村:でも自分から「本気で来い」って言ってるから、しょうがないですよね(笑)。


――まさに体当たりで築いた絆ですね。


マッコイ:僕は、上田くんの成長が何よりもうれしいんですよ。『タメ旅+』のオンエアを見てくれた方はわかると思うんですが、ちゃんと振ったことに対してボケますし、ツッコみますし。「ノリツッコミバスツアー」って企画は、本来ならば上田くんが一番嫌うようなネタなんですけど、それをあえてやることによって彼の中で免疫とか笑いを取る気持ちよさを感じてくれてんじゃないかな、と。笑いは、みんなで作るものなので。それをわかってくれたんだって思うと感慨深いです。「上田くんがあんなに面白いと思わなかった」って、違う局でもいろんな人に言われるのが本当にうれしい。


田村:上田くんには一番、お笑い1000本ノックしましたもんね。


マッコイ:上田くんはね、不器用なんですよ。不器用で、心が優しい。だから信用しない人の言うことは聞かないけど、「なるほど」って思ったら素直に取り組むんです。ボクシングと同じで。


――バラエティの恩師として認められたんじゃないですかね?


マッコイ:まあ、認めてほしいとは思わないですけどね。


田村:どうでしょうね。マッコイさんのことを認めたのか、聞いても答えてくれないでしょうね。それどころか一蹴りくらいされるかも!


マッコイ:まあ、僕が死んだときに、線香でもあげに来てくれれば本望ですよ(笑)。


■困ったときは中丸くん、亀梨くんは優秀な司令塔


――上田さんの成長について語られましたが、中丸さん、亀梨さんについても聞かせてください。


マッコイ:中丸くんは柔軟性があって、誰よりも周りを見てますからね。一番お笑いが好きな兄貴です。


田村:単独舞台でも、お笑い要素を取り入れた演出をしていますしね。


マッコイ:非常にセンスのある笑いをやってると思いますよ。困ったなと思ったら、僕は中丸くんにいつも振ってます。3段オチのときは必ず、中丸くんをオチに。


――振っておいて、やらせないのパターンは鉄板ですね(笑)。


マッコイ:そういうときも、ちゃんと的確にツッコんでくれますしね。頼りにしてますよ。


田村:飄々としているから、あまり発信してこないかと思いきや、コントとかもっとやりたいんじゃないかなと、勝手に思ってるんですけど、どうかな(笑)。


――亀梨さんについては、いかがですか。


マッコイ:亀梨くんは司令塔ですから。本当に、走攻守揃った名プレイヤーですよ。非常に優秀です。彼に「天の声さん、次こうしてみない?」と言われて、“なるほど”と思うこともありますしね。上田くんと中丸くんに「今これ言ったほうが面白いかもよ」とか言ったり、頭いいですよね。常に2人のことを気にしているのも亀梨くん。あれは、売れないわけがないですよ(笑)。


田村:初めて会ったのは20代前半でしたけど、若いときから年の割に大人でしたね。演出家みたいな一面も見せるし、プロデューサーみたいな一面も見せるし。どちらの素質も持ってますよね?


マッコイ:年下なのに、一番年上のような精神力と気の遣い方でした。すごく繊細で、僕らより企画を聞いたときに、細かな部分までガーっと、考えるときもあります。彼の場合は成長しているというか、やっぱり背負ってますよね、KAT-TUNを。


――メンバーとマッコイさんの男同士のぶつかり合いに、田村さんが母のような愛を注いでいるのが、見ていてとても微笑ましいなと思っていました。


マッコイ:僕らが、田村さんのことを、あだ名で呼んでるからいいんだと思うんですよ。「お嬢!」とか言って。


田村:「お嬢」か「ボンソワール」ですよね。ちなみに、「ボンソワール」はマッコイさんと一緒に違う番組をやってたときにつけられたあだ名なんですよ。


マッコイ:ワインがお好きで、田村さんが(笑)。なんかもうフランス貴族みたいな雰囲気で飲まれていたから「ボンソワール」って。


田村:山梨出身ですけどね。「ボンソワール田村」って何なんだろうって思われる方もいららっしゃったかもしれませんが。マッコイさんのチームは、カタカナ+名字のあだ名が付けられるんですよ。「ピン岡本」っていうディレクターもいるので、今度エンドロールでチェックしてあげてください(笑)。


■「暴れますよ。開幕ダッシュします!」


――今回のように一度、地上波が終わって、動画配信サービスの『Paravi』を経て、さらに地上波復活というのは、他ではなかなか見ない流れですよね?


田村:本当に。『Paravi』で最初のジャニーズ冠として選んでもらったのは光栄でしたが、地上波が終わるときにも、まさか復活できるとは思っていなかったですし。あのときは充電期間があるから、仕方なく終わって……。


マッコイ:番組としてはまだまだ続く気満々でしたからね。田村さんも、毎回出る衣装考えてたんでしょう?


田村:ええ、どうしてくれるんだって話ですよね。衣装代返して、って!(笑)。それくらい、突然の話でした。


――復活という流れも、突然だったんですか?


田村:そうでしたね。確か「マッコイさん、ちょっと時間ください!」って呼び出して。で、「こういうことなので」って、ご説明したら快く受けていただいて。


マッコイ:ロケの1カ月前でしたね、「何それ」って。でも、KAT-TUNの仕事ですからね。頼まれたら断らないです、それはもう!


――それで、あの電撃発表(約2年ぶりの単独東京ドーム公演『KAT-TUN LIVE 2018 UNION』ステージ上にサプライズで“天の声”が登場し、番組スタートを発表)に繋がるわけですね。


田村:でっかいダンボール箱に入って、彼らのリハーサル室に行きましたね。東京ドームのステージにまで登場して(笑)。でも最初は違う演出を考えてたんですよね?


マッコイ:もっと無難なやつね。東京ドームでコンサートだから「VTRだけでいいんじゃないの?」って言ってたら、亀梨くんがニヤって笑って「そんなんでいいんですか?」みたいな。


田村:「せっかく復活するなら、僕らの東京ドームのライブのこの枠を、マッコイさんどうぞ好きなようにお使いください」って感じで、あれは挑戦状を突きつけられてましたね。


マッコイ:「あなたが出てくることくらい、考えていただいたほうがいいんじゃないですか?」みたいな。亀梨くんの誘導は、うまいですね(笑)。だったら、やってやろうかなってなって。でも、本当に俺、段ボールの中で震えてたんですよ。


田村:ずっと楽屋で「緊張するよー、緊張するよー」って言ってましたね。


マッコイ:3人に言ったんですよ。「お前らは、すごいな」って。あんなたくさんの人の前で、歌って踊って。だって東京ドームですよ? 選ばれた人しか立てないじゃないですか。


田村:よかったですよね、そういう経験ができて……って、自分で演出されてるんで(笑)。でも、あんなに緊張してたのに、出てきたらいつもの天の声でしたね。


マッコイ:スイッチ入れましたよ、そこは。震えながらも(笑)。


田村:天の声が出てきたときの歓声は、素直にうれしかったですね。あんなふうに歓迎していただけるとは思っていなかったので。


――再度、地上波復活となった引き金は何だったのでしょうか。


マッコイ:やっぱり、ファンの声が多かったですからね。


田村:私たちも、地上波に戻りたいって気持ちがあって、いつでも戻れるようにっていう心持ちではありました。でも、やっぱりファンのみなさんの想いが重なって、実現したという形ですね。


マッコイ:ありがたいですよね。そういう運を持った番組だったのかなと思いますけど。運がなければ終わってますから、テレビ番組なんて。


田村:そうみたいですね。マッコイさんは、数々の番組をやってますから。


マッコイ:10回くらいで終わるゴールデン番組もありますから。続くということは、何かあるんですよ、運が。誰か守ってくださる人がいるんでしょう、誰かはわからないですけど(笑)。


田村:我々は、チャンスをいただいているなって思ってやってます。


マッコイ:だから暴れますよ。開幕ダッシュします! 3カ月くらいは暴れに暴れて、ちょっと怒られたら、「はい、すいません!」って! 


田村:マッコイさんにはやっぱり暴れていただいたほうがいいなと思っているんです。なので、開幕ダッシュは期待しています。今度、関係各所に謝るときは、マッコイさんも一緒に行きましょうね!


――どんなことになってしまうのか、番組ファンとして楽しみです!


マッコイ:『タメ旅+』は、マイナスがプラスに転じてますから。普通だったら、マイナスをナレーション処理とかしちゃうんでしょうけど、うちは起こったマイナスなことを、そのまま放送しちゃいますから。


田村:タダでは起きないというか(笑)。


マッコイ:3人も力つけてますし。


――KAT-TUNと「こんなことをしたい」という野望がありますか?


マッコイ:いつか3人にスカイダイビングさせようと思ってます。何も言わずに、そのままテイクオフして!


田村:それは中丸くんが悲しみますね、高所恐怖症なので。亀梨くんは、ファーっと飛んでしまいそうですけど!


――上田さんから「お前も飛ばないなんてないよね?」って、天の声さんが道連れになるシーンが見えますね(笑)。


田村:間違いないですね。でも天の声も歳をとるわけじゃないですか。


マッコイ:僕、歳食ったら仕事がどんどん楽になるんだろうって想像してたんですけどね。なぜか年々過酷になっていく(笑)。


田村:本当に、いつまで続けられるかわかんないですけど、今のうちにKAT-TUNとやりたいいろんなこと、やっていきましょうね!