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福原遥が語る、『映画 賭ケグルイ』『3年A組』など同世代からの刺激 「私もお芝居に引き出しを」

2019年05月01日 10:01  リアルサウンド

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 『月刊ガンガンJOKER』で連載中の人気コミックを原作とする連続ドラマの劇場版『映画 賭ケグルイ』が、5月3日に公開される。原作者・河本ほむらがシナリオ原案・監修として参加し、英勉監督とタッグを組んだ完全オリジナルストーリーとなる本作では、生粋のギャンブル狂=“賭け狂い”の蛇喰夢子(浜辺美波)をはじめ、桃喰綺羅莉(池田エライザ)率いる生徒会、“非ギャンブル、生徒会への不服従”を謳う反生徒会組織「ヴィレッジ」による、全校生徒を巻き込んだ三つ巴の戦いが繰り広げられる。


参考:福原遥×佐藤大樹×鈴木仁の三角関係が煌めく 『4月の君、スピカ。』は“瑞々しさ”が溢れる恋愛物語


 今回リアルサウンド映画部では、過去に生徒会長・桃喰綺羅莉にギャンブルで破れた経験をもつ、ヴィレッジ幹部の歩火樹絵里を演じた福原遥にインタビュー。ドラマ版への思い入れから、本作のカギを握る映画オリジナルキャラクターの役作りや撮影時のエピソード、さらに同世代から受ける刺激などについて語ってもらった。


ーードラマのseason1は観ていましたか?


福原遥(以下、福原):今回の出演が決まる前から、ドラマは一ファンとして観ていたんです。なので、出演が決まった時は嬉しくてビックリしました。非日常を描いた作品で、キャストの皆さんが魅力的なお芝居をされていたのがとても印象的で、毎回すごいなと思って。ギャンブルでどっちが勝つか読めないスリルさもあって、とても楽しく拝見させていただいていました。ドラマを観てから、気になってアニメ版も観たんですけど、原作やアニメのキャラクターがそっくりそのまま実写になっているのにも驚きました。


ーードラマから続投となったキャストも多いですが、すでに関係性が出来上がっている現場に入る気持ちはどうでしたか?


福原:すごく緊張しましたし、不安でした。途中から入るので、大丈夫かな……と思っていたんですけど、中村ゆりかちゃん、柳美稀ちゃん、岡本夏美ちゃんなど、知り合いもたくさんいたので、それはとても心強かったです。現場でも話してくれて、他の方とも話すきっかけを作ってくれた3人には感謝ですね。あと、英(勉)監督もみんなを楽しませてくれる方で、現場の雰囲気も和気あいあいとしていたので、楽しく撮影に臨むことができました。


ーー英勉監督は自分自身も楽しみながら撮影をされる方だとよく聞きます。


福原:本当にそうなんですよ! 監督の笑い声でNGになっちゃうこともあったぐらいでした(笑)。面白かったら誰よりも大声で笑っちゃうし、みんなを引っ張りながら楽しませてくださる監督です。


ーー今回、福原さんが演じた歩火樹絵里は映画オリジナルキャラクターとなります。


福原:原作には登場しないオリジナルキャラクターということで、すごく不安な気持ちもあったんですけど、いざ現場に入ってみると、プレッシャーはあまり感じませんでした。自分がどれだけできるのか、それが楽しみでもあり、ドキドキでもありという感じでした。なので、私自身は役をどれだけ強く見せられるかを考えて撮影に臨んでいました。


ーー役作りはどのように?


福原:最初に監督と話し合った時に、歩火はすごく正義感が強くて芯のあるリーダー的なカッコいい人だと言われたので、それは大事にしたいと思っていました。その“強さ”をちゃんと出したいなと。でも、それ以外は自由にやっていいよと言われていたんです。私もドラマを観てその世界観は理解していたので、どう表現しようかとワクワクしながら演じていた印象です。ただ、ちょっとずつ変化が見えてくるようなお芝居はすごく難しくて、そこは結構苦労しました。どことなく引っかかるようにできたらいいなと思ってやっていました。


ーードラマseason1の放送時から、浜辺美波さん、森川葵さん、高杉真宙さんら出演者の皆さん表情が話題になっていましたが、今回の映画版では福原さんも普段あまり見たことのないような表情をされていましたね。


福原:みんなが豹変していく様子が本当にすごいなと思って、ドラマを見返したりしていたんですけど、私も最初はどういうふうになるんだろうと不安で……。でも、一度段取りでバーってやってしまったら、もう怖いものなしというか、楽しんでやることができました。


ーー前回浜辺美波さんにインタビューした際に、「現場ではモニターの前に行かないようにしていました。自分の表情がどう映っているのかわからないけれど、とにかく賭け狂えているような表情が出せればいいなと」と語っていたのが印象的だったのですが、福原さんはどうしていましたか?


福原:私もモニターチェックはほとんどしなかったと思います。モニターで確認したら逆に気にしてしまいそうだったので、自分がどう映っているのかはあまり見ないようにしていました。でもそれも、ドラマでみんなの姿を見ていたから自然とできたことかもしれません。


ーー福原さんはここ最近、ドラマ『3年A組―今から皆さんは、人質です―』(日本テレビ系)レギュラー出演や映画『4月の君、スピカ。』主演など露出もかなり増えていて、各方面で引っ張りだこの印象です。


福原:本当にありがたいです。自分自身、実感はあまりないんですけど(笑)。でも、『3年A組』に出演させていただいてからは、街でよく声をかけられるようになりました。去年ぐらいからよりたくさんの方々と共演させていただけているので、すごく刺激を受けています。『3年A組』では、お芝居を中心に菅田(将暉)さんが本当に尊敬できる存在で、「私もこういう人になりたいな」と思いました。


ーー菅田将暉さんの影響は大きかったと。


福原:とても大きかったですね。クラスメイト役の方々もそうなんですけど、みんなで一つのいいものを生み出そうというエネルギーやパワーをたくさん感じたので、それを活力に私自身ももっと頑張ろうと思っています。今回の『映画 賭ケグルイ』もそうでしたが、同世代の方々と共演させて頂ける機会が多いので、毎日毎日刺激ばかりです。『賭ケグルイ』はもともとファンだったので、実際にそのキャラクターを前にしてひたすら感動していた印象でしたが(笑)、皆さんからの刺激を受けて、私自身もお芝居にいろんな引き出しが作れるようになりたいなと。


ーー今回の歩火樹絵里役は、福原さんのまた新しい一面が見れるキャラクターになったと思います。


福原:そうですね。私自身も今までに演じたことのないキャラクターだったので、皆さんにどういうふうに伝わるんだろうと、いつも以上にドキドキしています。公開後どのような反応が待っているのか、今からすごく楽しみです!(取材・文・写真=宮川翔)