ルーカス・アウアー(B-Max Racing with motopark) レッドブル・ジュニアのルーカス・アウアーがデビュー戦7位、B-Maxwith motoparkチーム創立以来の初ポイントを奪取!
国内主要カテゴリーのすべてに参戦するB-Max Racing 株式会社(本社:神奈川県綾瀬市:代表取締役宮田雅史)は、世界的に注目を集めている国内トップフォーミュラである全日本スーパーフォーミュラ選手権に、B-Max Racing with Motoparkとして本山哲監督のもと、2台体制で参戦します。
ゼッケン50号車はRedBull SF19/HONDAを使用し、ドライバーにはレッドブル・ジュニアドライバーである、ルーカス・アウアーを起用。ルーカス・アウアーは元F1ドライバー、ゲルハルト・ベルガー氏の甥にあたります。ゼッケン51号車は、GOLDEX TAIROKU RACING SF19/HONDAを使用し、新進気鋭のハリソン・ニューウェイを起用します。ハリソン・ニューウェイは、今年からHONDAがF1でPUを供給するRed Bull Racingのテクニカルデザイナーでもあるエイドリアン・ニューウェイ氏のご子息でもあります。
オフシーズンのテストで着実にデータを収集し、日本側とヨーロッパ側のエンジニアが一丸となってセットアップを進めてきた2台のマシンが、いよいよこの鈴鹿で開幕戦を迎えました。
金曜日のフリー走行ではミディアムタイヤを装着するルーカス・アウアーが好調で、一時はトップタイムをマーク。最終的に1分38秒950で8番手となりました。一方、ソフトタイヤを装着したハリソン・ニューウェイは1分38秒551で5番手タイムをマーク。予選に向けての課題をチェックすることができました。
土曜日朝のフリー走行では、ルーカス・アウアーが1分39秒169で17番手、ハリソン・ニューウェイが1分39秒694で19番手につけました。チームは2台のマシンでそれぞれ異なるセットアップを試し、短い時間のなかで決勝に向けて多くのデータ収集に励みました。
予選は思わぬ展開になりました。セッション開始早々クラッシュするマシンが出て赤旗中断。再スタートを切るものの、再び単独クラッシュが発生し2度目の赤旗が出されます。セッションは残り10分ほどで再開されましたが、今度はハリソン・ニューウェイがスプーンカーブで攻めすぎてハーフスピンしたところに後続車が突っ込んでしまうアクシデントが発生し、再び赤旗。ハリソン・ニューウェイのマシンは損傷が激しく、この時点で予選を断念し17番手グリッドが確定しました。
反対に赤旗が出された時点でトップタイムをマークしていたのがルーカス・アウアーでした。17分間に及ぶ中断後、みたびセッションが再開され、各車一斉に最後のアタックに出ました。ルーカス・アウアーは2周目のアタックで1分36秒344をマークし6番手となり、難なく予選Q2へと進出しました。
7分間で行なわれる予選Q2では、全車ソフトタイヤでスタート。ルーカス・アウアーは遅いマシンに引っかかってしまい1分37秒562で残念ながら予選Q3進出ならず。決勝レースは予選11番手からのスタートとなりました。
日曜日の決勝は、気温25度、路面温度37度というコンディションのなか、スタートから2台のB-Max with motoparkのマシンが快走をみせ、セットアップの方向性が正しかったことを証明してくれました。
抜群のスタートをみせたハリソン・ニューウェイは14番手まで浮上し、逆にスタートを失敗したルーカス・アウアーは15番手でそれを追走。9周目にアクシデントのためセーフティカーが導入され、各車ピットインでのタイヤ交換が開始されます。
再スタート後まもなく、またしても1台のマシンがクラッシュし、再びセーフティカーが導入。そして前後の間隔が詰まったところでレースが再開されると、15周目に前を行くマシンを抜こうとしてハリソン・ニューウェイがやや無理なオーバーテイクを試み、接触。2台のマシンはコースアウトし、そのままリタイアとなりました。
結局レースは4回セーフティカーが出され、ピット戦略が明暗を分ける結果となりました。ルーカス・アウアーは9周目のセーフティカーが出されたタイミングでピットインしてミディアムタイヤからソフトタイヤに交換。
最後まで1分44秒台~43秒台のハイペースでコンスタントな周回を重ねて8位でチェッカー。上位陣でペナルティが課されたマシンがあり、最終的に7位完走。新生B-Max with motoparkとして、またB-MAX Racing Teamとしてもスーパーフォーミュラ参戦以来の嬉しい初ポイントを獲得しました。
●ルーカス・アウアーのコメント
「今日はチームにとって創立以来の初ポイントという嬉しい結果を残せたことがとても良かったと思います」
「マシンのセットアップの方向性は間違っていなかったと思いますが、スタートで遅れてしまったのが痛かったですね。レースのペースは悪くなかったですが、次戦へ向けての課題もいくつか見つかりましたので、そのあたりを改善して、次のオートポリス戦を迎えたいと思っています」
●ハリソン・ニューウェイのコメント
「予選からマシンの調子も良く、決勝でのペースも充分速かったので、つい勝負を焦ってしまいました。クラッシュしたのは完全に僕のミスですし、とても反省しています」
「リタイアしてしまったことは残念ですが、マシンのフィーリングはとても良かったので、次のオートポリス戦でもアグレッシブに攻めのレースをおみせできるよう頑張ります」
●B-Max Racing with motopark 組田龍司代表のコメント
「日本とヨーロッパで気持ちをひとつにして戦ったB-Max with motoparkの緒戦としては、チームにとって初ポイントを獲得できたという結果がひとつの成果だと思っています」
「ハリソンはスピードもあり、速いドライバーですが、20歳という若さゆえに今回は予選、決勝を通じてやや焦った感がありました。反対にベテランのルーカスはしっかりとレースをまとめ、着実に手堅い走りを見せてくれたと思います」
「まだまだ我々にとって多くの課題が残されていることが開幕戦でわかりましたし、ハリソンのお父さんであるエイドリアン・ニューウェイ氏からも、レース後にとても役立つアドバイスを頂きました。これからしっかりとミーティングを重ね、次のオートポリス戦ではさらなる上位を目指します」