アルファロメオ・レーシングのキミ・ライコネンは、チームが中国GPの時点で、第4戦アゼルバイジャンGPをピットレーンからスタートする原因となったフロントウイングの問題を認識していたと語っている。
アゼルバイジャンGPの日曜日、スタートのわずか数時間前に、ライコネンのマシンがF1技術レギュレーションに違反していることが分かった。マシンのフロントウイングが、負荷テストを通らなかったのだ。
その後ライコネンの予選タイムは無効となり、アルファロメオはやむを得ずフロントウイングの仕様変更を行わなければならなかったため、ライコネンはピットレーンからレースをスタートすることになった。
ライコネンは、チームは中国GPでフロントウイングの問題を特定していたが、アゼルバイジャンGPに向けて問題を解決する時間がなかったことを明かした。
「何が起きたのかは分からない。今朝メッセージを受け取ったんだ」とライコネンは日曜日に語った。
「中国GPの終盤にフロントウイングのステイが壊れ、ダウンフォースを失った。おそらく、残念ながら似たようなことが原因になったんだろう」
「前回のレース後に問題には気づいていたが、新しいウイングを作る時間がなくて、このような顛末になった。このウイングを使ってスピードが速くなることはなかったが、これが現実だ。これで誰にとっても公平になることを願っている」
ライコネンはレースをピットレーンからスタートしたものの、51周を戦い抜き、10位フィニッシュを果たした。
「1ポイントを獲得できたから、ゼロよりはましだ。でも難しいレースだった。十分なグリップがなかったんだ」
「タイヤをうまく機能させたが、グリップを得ることができていなかったと思う。だからできることをやった」
「1ポイントの獲得が、今日の僕たちにできた最善のことだった。だからそれを受け入れるよ。次戦はもっと楽になるはずだと思う」
なおライコネンはトップ3チーム以外で、今シーズンの4レース全てでチャンピオンシップポイントを獲得している唯一のドライバーだ。