FIA国際自動車連盟はWEC世界耐久選手権におけるLM-GTEプロクラスの車両を対象に、LMP1カーに用いられている燃料流量センサーを導入すると発表した。
WEC“スーパーシーズン”第7戦スパ・フランコルシャンの開催1週間前に、FIAの耐久委員会から発表されたこの決定は、市販ロードカーベースのGTカテゴリーにおける技術規制のより厳しい施行を提供するもの。
導入決定にはフェラーリ、ポルシェ、アストンマーティン、フォード、BMW、シボレーという計6つのGTEマニュファクチャラーから“全会一致の合意”を得ているという。
FIAが発行した報告書によると、各GTEプロ車両は2014年からLMP1クラスに導入されている方法と同じように、燃料供給システムに組み込まれたFIA公認の燃料流量計を備えていなければならない。計測を行うセンサーの取り付けもまた、LMP1カーと同一の方法が採られるという。
システムの導入は6月2日に行われるル・マンテストデーから。同月15~16日に開催される第87回ル・マン24時間レースでも引き続き装着が義務付けられる。
なお、現段階ではこのセンサーを計測以外の目的で使うことないとされており、GTEプロクラスに燃料流量制限が課されるわけではないようだ。しかしながら今後、燃料流量センサーがどのように活用されていくのか、その詳細は明らかにされていない。