インフラが十分に行き渡っていないアフリカの医療現場で、存在感を増しつつあるのが米国シリコンバレー拠点のスタートアップ「Zipline」が展開するドローンによるサービスだ。
医療機関から医薬品や血液などの要請があれば、すぐさま無人ドローンで届けるというもの。このサービス、2016年からルワンダなどで展開され、その後タンザニアにも拡大したが、このほどガーナでも始まった。・パラシュートで投下Ziplineのドローンサービスでは、ワクチンや薬、血液を運搬する。ポリオや破傷風などのワクチンを定期的に届けるのはもちろん、急患への輸血など緊急事態などでも活用されている。
医療機関はテキストメッセージで医薬品や血液などを要請すると、ドローンが運搬し、上空からパラシュートで投下して届ける。配達所要時間は30分以内、平均15~25分だという。・緊急時に存在感ドローンによる運搬は往復約160キロの範囲内で、最高速度は時速110キロにも達する。
Ziplineが展開するエリアは病院などに十分な医薬品のストックがなく、また道路などインフラが整っていないことも多い。必要な時に、地上輸送していたのでは緊急時は間に合わない。そこでドローンの出番となる。
ガーナではこのほど初の配送センターを設置。今後4カ所に増やし、ガーナの人口をほぼカバーできるようにする見込みという。
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