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F1第4戦アゼルバイジャンGP 決勝トップ10ドライバーコメント

2019年04月29日 19:11  AUTOSPORT web

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2019年F1第4戦アゼルバイジャンGP メルセデスがワンツーフィニッシュ
2019年F1第4戦アゼルバイジャンGP決勝でトップ10に入ったドライバーたちが決勝日を振り返った。

■メルセデス-AMG・ペトロナス・モータースポーツ
バルテリ・ボッタス 決勝=1位
 勝つことができて気持ちがいい。ポールシッターは、波乱のないレースを望むものだ。ドラマが少なければ少ないほどいい。

 スタートは完璧ではなかった。中国でホイールスピンを起こしたから、少し慎重になりすぎた。ルイスの方がいいスタートを切ったために、ターン1とターン2でサイド・バイ・サイドになった。ふたりとも相手を尊重した上で競い合った。いいバトルだったと思う。前のポジションを維持して、ギャップを築くことができてよかった。

 今日、ルイスはとても速くて、レース終盤にもプレッシャーをかけてきた。だから絶対にミスはできなかった。

 レース後、無線で言ったことの繰り返しになるけれど、『本当になんてすごいチームなんだ!』と思う。サーキットの現場で働くスタッフも、ファクトリーのスタッフも、全員の仕事のレベルが、今、ものすごく高い。チームの全員を誇りに思うよ。これからもこのレベルを保って、いい結果を出していく必要がある。


■メルセデス-AMG・ペトロナス・モータースポーツ
ルイス・ハミルトン 決勝=2位
 チームにとって最高の結果だ。いまの僕らはこれまで以上の強さを持っていると思う。それはチームワークが生み出した強さだ。

 バルテリと僕がマシンの限界を押し広げ、いい結果を生み出している。そしてピットストップ担当、エンジニア、ファクトリーで働くスタッフ全員が同じように全力を注いでいるんだ。いまの僕らはチーム史上最強だと思う。全員のハードワークに感謝している。

 バクーは僕にとって大得意とはいえない場所で、常に苦労している。今日は優勝に手が届きかけたけれど、届きはしなかった。予選でベストの結果を出せなかったし、決勝スタートも慎重になりすぎた。VSCに関して問題が起こり、それでバルテリに追いつくのが難しくなった。

 とはいえ何を言ってもすべて「たられば」にすぎない。バルテリが素晴らしいレースをしたのは事実であり、彼の仕事は優勝に値する。チームが僕らを競わせてくれたのもうれしかった。

 スペインでパフォーマンスを向上させて巻き返すために努力を続けるよ。

(ボッタスとのバトルについて語り)ターン1で彼に優しくしすぎた。それが彼に首位を渡す結果になった。バランスをとるのが難しい。常に、自分はチームの一員にすぎないということを忘れるべきじゃない。でも自分のことだけを考えるなら、もっとプッシュすべきだった。でも、そうして僕がトップに立てば、彼がポジションを落とし、さらにフェラーリにも抜かれた可能性がある。だから、僕としては、オーバーテイクしたかったけれど、ワンツーを守るために、慎重に行動する必要があった。

 バルテリと僕は、常に互いを尊重し合っている。僕らは真の紳士なんだ。


■スクーデリア・フェラーリ・ミッション・ウィノウ
セバスチャン・ベッテル 決勝=3位
 今日は走っていて楽しかった。でもファーストスティントはそうでもなかったかな。タイヤをうまく機能させることができず、思っていたほどグリップを得られなかった。速さがなく、パフォーマンスが一貫していなかった。タイヤの温度を上げようとしているうちにタイヤにダメージを与え、適切な温度になった時には期待したようなパフォーマンスを発揮してくれなかった。

 でも、ピットストップの後はペースがとてもよかった。マシンを完全にコントロール下に置いている感じがして、自由にプッシュできるように思えた。それでもライバルたちにプレッシャーを与えるには至らなかった。

 バーチャルセーフティカー後のリスタートで自己ベストラップを記録して、(マックス・)フェルスタッペンとのギャップを保つことに成功した。彼は僕にチャレンジするのは無理だと悟ったのだろう。それで終盤は僕もペースを落とした。

 今日のペースは悪くなかったけれど、十分とはいえなかった。チームの全員が全力を注いで働いているから、僕としても自信が持てる。このチームを信頼している。僕らは向上するはずだ。

 バルセロナを前にした段階では、僕らはチャンピオン最有力候補ではない。この4戦の僕らはトップレベルだったとはいえないからね。やるべきことが山のようにある。今の段階では現状での最大の結果を出すことを心掛けていくしかない。

 チームのモチベーションは高く、これからアップグレードを入れる予定もある。スペインではスムーズな週末を過ごしたい。ライバルたちに追いつき、状況を変えるために、それが重要になる。


■アストンマーティン・レッドブル・レーシング
マックス・フェルスタッペン 決勝=4位
 概ねいいレースができたと思う。常にメルセデスとフェラーリが視界に入る位置を走り、ギャップを縮めることを目指していた。

 スタートでブロックされ、コーナーに向けて理想的なブレーキングができなかったために、ペレスに抜かれてしまった。それで上位から遅れを取ったが、1周目に大きなリスクを冒したくはなかった。

 ペレスを抜き返した後、他の上位勢より少し長くソフトタイヤで走り続けた。マシンの感触はよかったよ。今日はペースがよくて、ミディアムタイヤを履いたセカンドスティントでは、前とのギャップを7秒から8秒縮めることができた。

 バーチャルセーフティカーが出たことで、タイヤの温度が下がりすぎてしまい、他のドライバーたちよりも温度を上げるのに時間がかかった。このコースではタイヤの温度は重要な要素で、冷えてしまうとマシンがスライドする。最後の数周にポジションを落とすリスクは取りたくなかった。

 バルセロナには皆がアップグレードを持ち込む。スペインGPでのパフォーマンスはその出来に左右されることになるだろう。自分たちが競争力を上げて、トップとの差を縮められることを期待している。

(レース終盤について語り)バーチャルセーフティカーが出て、タイヤの温度が大幅に下がった。僕らのマシンがコンディションの変化に敏感すぎるのか、それともタイヤの扱いがよくなかったのかもしれない。そういうわけで、その後、スライドするようになって、(前を追うのが)厳しくなってしまった。このサーキットではグリップがなければコーナリングの際にリスクを冒すことができないし、そうするとラップタイムが大幅に落ちてしまう。

 バーチャルセーフティカーが出なければ、うまくいったと思う。でもこればかりは仕方ない。


■スクーデリア・フェラーリ・ミッション・ウィノウ
シャルル・ルクレール 決勝=5位
 今日のレースでは最大限の結果を出した。予選でのミスの影響でミディアムタイヤで8番グリッドからスタートすることになった。周囲は皆ソフトタイヤを履いていたから、序盤は少し大変だったけれど、タイヤの温度が適切な領域に入ると、グリップが上り、いい状態になってきた。ファーストスティントはとても好調で、いくつかポジションを稼いだ。

 ピットストップの後、自分たちはもうこれ以上ポジションを上げられないということが分かった。それでタイヤをセーブするためにプッシュするのを控え、終盤に新しいセットに交換してファステストラップポイントを狙いに行った。

 全体的に理想的な週末ではなかったけれど、ポテンシャルがあるのは明らかなので、次のスペインではもっといいパフォーマンスを披露したい。

(レース終了直後にチームの戦略について聞かれ)あれだけ長くステイアウトした理由があるのだと信じている。まずはデータを見てからコメントしたい。走行中の僕より彼らの方がたくさんデータを持っているからね。

 レース中は、バルテリ(・ボッタス)、ルイス(・ハミルトン)、セブ(ベッテル)に次々と抜かれ、時間をロスしたように感じていた。この点を調べる必要がある。

(ソフトタイヤに交換した後)僕らは苦しんでいるように見えただろうが、そうではない。ギャップを縮めようとは考えておらず、プッシュしていなかったんだ。このランの序盤に無線で「上位グループに追いつける可能性はある?」と聞いたら、(チームからの)答えは「ノー」だった。ギャップが広がりすぎたからだ。

 そのため、タイヤを労わって、チャンスが訪れたときにファステストラップを狙う準備をしていた。だからあれは本来のペースではなかった。


■スポーツペサ・レーシングポイントF1チーム
セルジオ・ペレス 決勝=6位
 最高の一日だった。スタートで(マックス・)フェルスタッペンを抜いた時、これはいいレースになりそうだと思った。でもレースディスタンス全体では、レッドブルに対抗できる速さはなかったね。

 実際のところ、僕はマクラーレンを抑えきることに集中していたんだ。それは簡単なことではなく、最後まで慎重に走る必要があった。バーチャルセーフティカーの後、タイヤにうまく熱を入れられたことが、6位を守るうえでカギになったと思う。ポジションを守ることに成功してうれしいよ。

 2台揃って入賞したから、チームとお祝いをしなくちゃね。バルセロナにはアップグレードを持ち込む予定だから、次戦のパフォーマンスに期待している。


■マクラーレンF1チーム
カルロス・サインツJr. 決勝=7位
 予選ではイエローフラッグに妨げられて悔しい思いをしたけれど、今日はたくさんポイントを稼ぐことができてハッピーだよ。いずれはクリーンなレースができると分かっていた。今日はレース全体を通して、ペースのよさを示すことができた。

 今シーズン初のダブル入賞だ。チームの皆を祝福したい。全員が努力した結果だからね。今後もさらに努力を続け、より高い目標を掲げて、野心的に戦っていこう。母国のスペインGPを前にいい結果を出せて、モチベーションがより一層高まるよ。

ランド・ノリス 決勝=8位
 チームにとっていいレースだったと思う。今年初めてのダブルポイントフィニッシュを達成できたのは素晴らしいことだ。

 レースの最初から最後までうまくいった。スタートは僕にとって今年ベストじゃないかな。ミスを一切しなかった。ファーストスティントで少し予想より早くタイヤがだめになり、ミディアムに交換し、その次のミドルスティントもうまくいった。そして、バーチャルセーフティカーの後、ソフトに交換することを決めた。

(チームの戦略についてRacefansに聞かれ)チェコ(ペレス)に仕掛ける上で大きなアドバンテージになるかもしれなかったから、それを試したかった。ストレートスピードが足りなくて彼を抜けなかったので、何か違うことを試したかったんだ。別に(チームメイト同士で)勝ち負けなどない。ポジションが入れ替わっただけで、チームが7位と8位を獲れたんだから、僕は満足だよ。


■スポーツペサ・レーシングポイントF1チーム
ランス・ストロール 決勝=9位
 またポイントを獲得できてうれしい。最初から最後まで厳しいレースだったからなおさらだ。ここはミスが許されないサーキットだから、集中を保つことが重要だ。それをしっかり実行できた。

 楽しいレースだったよ。コース上でオーバーテイクして、9位をつかんだ。前で(ダニール・)クビアトと(ダニエル・)リカルドが接触したことでポジションを上げることができた。その後もオーバーテイクによっていくつかポジションを上げた。マシンの感触は最初から最後までよかったよ。

 今の僕らは毎戦ポイント争いができて、いい状況にあると思う。でも中団勢の差はとても小さいから、努力し続ける必要がある。


■アルファロメオ・レーシング
キミ・ライコネン 決勝=10位
 楽な週末ではなかった。ピットレーンスタートは予想外の出来事だからね。今日は1ポイントが僕らに可能な精いっぱいの結果だったと思う。

 トラフィックを抜け出すために早めのピットストップをしたけれど、その後ずっと、タイヤを適切な状態に持っていくことができずに苦労した。期待外れなレースだったが、次のレースはもっとスムーズに戦えると思うよ。