2019年F1アゼルバイジャンGP決勝で、フェラーリのシャルル・ルクレールは5位だった。
予選でクラッシュしたことで8番グリッドからのスタートとなったルクレールは、ミディアムタイヤでスタートし、タイヤ交換を遅らせて一時トップに立つ。チームは、セーフティカーが出動した場合に備えて、ファーストスティントをできるだけ長く伸ばすことに決めたと説明している。しかし機会が訪れないままルクレールは34周目にタイヤ交換を行い、5番手を走ることになった。後方に十分なギャップがあったため、チームは残り数周のところでルクレールにフレッシュタイヤを履かせてアタックさせ、ルクレールは狙いどおりファステストラップを記録した。
■スクーデリア・フェラーリ・ミッション・ウィノウ
シャルル・ルクレール 決勝=5位
今日のレースでは最大限の結果を出した。予選でのミスの影響でミディアムタイヤで8番グリッドからスタートすることになった。周囲は皆ソフトタイヤを履いていたから、序盤は少し大変だったけれど、タイヤの温度が適切な領域に入ると、グリップが上り、いい状態になってきた。ファーストスティントはとても好調で、いくつかポジションを稼いだ。
ピットストップの後、自分たちはもうこれ以上ポジションを上げられないということが分かった。それでタイヤをセーブするためにプッシュするのを控え、終盤に新しいセットに交換してファステストラップポイントを狙いに行った。
全体的に理想的な週末ではなかったけれど、ポテンシャルがあるのは明らかなので、次のスペインではもっといいパフォーマンスを披露したい。
(レース終了直後にチームの戦略について聞かれ)あれだけ長くステイアウトした理由があるのだと信じている。まずはデータを見てからコメントしたい。走行中の僕より彼らの方がたくさんデータを持っているからね。
レース中は、バルテリ(・ボッタス)、ルイス(・ハミルトン)、セブ(ベッテル)に次々と抜かれ、時間をロスしたように感じていた。この点を調べる必要がある。
(ソフトタイヤに交換した後)僕らは苦しんでいるように見えただろうが、そうではない。ギャップを縮めようとは考えておらず、プッシュしていなかったんだ。このランの序盤に無線で「上位グループに追いつける可能性はある?」と聞いたら、(チームからの)答えは「ノー」だった。ギャップが広がりすぎたからだ。
そのため、タイヤを労わって、チャンスが訪れたときにファステストラップを狙う準備をしていた。だからあれは本来のペースではなかった。