「10億円が当たったらすぐにでも今の仕事なんか辞めてやる!」と妄想しながら、毎日通勤電車に揺られている社会人は少なくないだろう。あくせく働かなくとも暮らせる状態というのは多くの人にとって夢や理想だが、世の中には、既にそうした暮らしを送っている人もいる。
4月20日のガールズちゃんねるに「働かずに遊んで暮らしてる人!」というスレッドが立つ。スレ主には、親がお金持ちであるため実家でニートをしている知人がいるらしく、「羨ましいかぎりです」と羨望を綴った。(文:石川祐介)
「ロトで高額当選して今遊んで暮らしてる。全然暇じゃない。充実してる」
コメント欄にはスレ主同様、「いいなぁ 私も遊んで暮らしいたい」と羨ましがる声が多かったが、「旦那が高収入で専業希望だから」、「友達の旦那さんが独立した弁護士さん 友達は事務員として名前貸すだけで月30万の給料が貰えている」など、働かずに生活できている人の例もちらほら出ていた。
「働いてるより働いてない方が絶対にいいよ 働いてる以上理不尽なことや人間関係、どーしようもないことが絶対に出てくる」
「私ですね。その人みたいにお金持ちではないけど、20代だけど7年働いてないよwでも遊んで毎年数回旅行いってる」
「ロトで高額当選して今遊んで暮らしてる 仕事しないと暇じゃない?って聞かれるけど、全然暇じゃない。充実してる」
やはり「働かないほうが楽」、という声が複数寄せられていた。
「肩書きが無職ってのはちょっと辛い」「自分で稼いだお金で生活する方が気分が良い」
ただ、働かずに暮らせる人を羨ましがる声ばかりではない。パートナーの転勤を機に専業主婦になった人は、「自分で稼いだお金で生活する方が気分が良い」と、仕事をすることで生活に張りが出ると主張していた。配当金で毎日暮らしているという人は、
「かなり飽きるよ。起業しようと何度も考えてめんどくさくなってやめるの繰り返し。かれこれ数年たつ。暮らすだけなら余裕だけどなんか仕事ほしいわ」
とこぼしていた。
他にも、「肩書きが無職ってのはちょっと辛い」という声もある。どれだけお金を持っていても、働いていなければ肩書きは無職だ。世間は無職に厳しい。働かないことに後ろめたさを感じてしまいそうな人に、無職ライフは向いていなさそうだ。
お金持ちゆえの気苦労を心配する声もあった。自分がお金持ちになったら、親戚や友達に無心されるのではないかと怯える人までいる。
仕事のストレスから開放されたリッチライフは、多くの人の憧れであることに間違いない。だが、働かずに暮らしている人から「働きたい」という声が出るように、人を選ぶライフスタイルのような気もする。結局、隣の芝生は青く見えるということだろう。