インディカー・シリーズは、コックピットを守るチタン製のアドバンスド・フロンタル・プロテクション(AFP)を次戦のインディカーGPから導入することを発表した。
2月にアナウンスされたこのAFPは、シャシーを提供するダラーラが制作したもので、コックピット正面のシャシーの中心線に高さ3cm、横幅はおよそ2cmのチタン製の突起物をボルトで固定。ドライバーの頭部へ飛んでくる破片を排除してコックピットの安全性を向上される装置だ。
4月24日に行われたインディアナポリス・モータースピードウェイでのテストで初導入され、次戦のインディカーGPから全戦で使用される。
インディカーの代表を務めるジェイ・フライは、「ダラーラとすべてのインディカーチームの驚異的な努力のおかげで、実現に向けて予定より早く進んでいる」とコメント。
わずかだが空力的に影響を及ぼし、視界も妨げる位置に設置されるAFPだが、アロウ・シュミット・ピーターソン・モータースポーツのジェームズ・ヒンチクリフは安全性を優先するAFPの導入を称賛する。
「インディカーが常に安全性を推進していることが確認できてうれしいね。ヘッドプロテクションの進化におけるステップ1に過ぎない」
「この装置で防ぐことができずにデブリが当たるかもしれない。それがすべてだと思う。舞台裏で包括的な解決策に懸命に取り組んでいることを知るのは励みになるね」とヒンチクリフ。
フライは、コックピットの安全性を向上させるこのAFPを「我々の解決策のフェーズ1」と呼んでいる。次の段階は5月に明らかにされるといわれている。