2019年F1アゼルバイジャンGP決勝で、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは4位を獲得した。
ソフトタイヤで4番グリッドからスタートしたフェルスタッペンは、レーシングポイントのセルジオ・ペレスに追い抜かれたが、数周後に4番手を取り戻した。9周目にはフェラーリのシャルル・ルクレールにパスされて再び5番手に。ピットストップでミディアムタイヤに交換して6番手でコースに復帰したフェルスタッペンは、すぐにピエール・ガスリーをオーバーテイク。ルクレールのタイヤ交換後、4番手となり、3番手を行くフェラーリのセバスチャン・ベッテルに3秒差まで近づく。しかし、ピエール・ガスリーがドライブシャフト関連と思われるトラブルでストップしたことでバーチャルセーフティカーが出た後は、タイヤが冷えたことと、ガスリーと同様のトラブルを避けるために縁石を使わずに走ったことで、上位勢との差を縮めることはできず、4番手でフィニッシュした。
■アストンマーティン・レッドブル・レーシング
マックス・フェルスタッペン 決勝=4位
概ねいいレースができたと思う。常にメルセデスとフェラーリが視界に入る位置を走り、ギャップを縮めることを目指していた。
スタートでブロックされ、コーナーに向けて理想的なブレーキングができなかったために、ペレスに抜かれてしまった。それで上位から遅れを取ったが、1周目に大きなリスクを冒したくはなかった。
ペレスを抜き返した後、他の上位勢より少し長くソフトタイヤで走り続けた。マシンの感触はよかったよ。今日はペースがよくて、ミディアムタイヤを履いたセカンドスティントでは、前とのギャップを7秒から8秒縮めることができた。
バーチャルセーフティカーが出たことで、タイヤの温度が下がりすぎてしまい、他のドライバーたちよりも温度を上げるのに時間がかかった。このコースではタイヤの温度は重要な要素で、冷えてしまうとマシンがスライドする。最後の数周にポジションを落とすリスクは取りたくなかった。
バルセロナには皆がアップグレードを持ち込む。スペインGPでのパフォーマンスはその出来に左右されることになるだろう。自分たちが競争力を上げて、トップとの差を縮められることを期待している。
(レース終盤について語り)バーチャルセーフティカーが出て、タイヤの温度が大幅に下がった。僕らのマシンがコンディションの変化に敏感すぎるのか、それともタイヤの扱いがよくなかったのかもしれない。そういうわけで、その後、スライドするようになって、(前を追うのが)厳しくなってしまった。このサーキットではグリップがなければコーナリングの際にリスクを冒すことができないし、そうするとラップタイムが大幅に落ちてしまう。
バーチャルセーフティカーが出なければ、うまくいったと思う。でもこればかりは仕方ない。