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公共バスと同額で利用できるオンデマンド型乗り合いサービスがシアトルで試行中

2019年04月28日 21:01  Techable

Techable

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米シアトル市は、2019年4月、シアトル都市圏の公共交通機関「Sound Transit」やワシントン州キング郡の公共交通機関「King County Metro」との提携のもと、オンデマンド型乗り合いサービス「Via to Transit」の試行運用を開始した。

このサービスには、米ニューヨークのオンデマンド型乗り合いサービス「Via」が開発したソリューションが採用されている。・バス運賃と同額のオンデマンド型乗り合いサービス「Via to Transit」は、路面電車「リンク・ライト・レール」の5つの駅を対象に、出発地から駅までの“ファーストマイル”や、最寄駅から目的地までの“ラストマイル”の移動手段として活用されるオンデマンド型乗り合いサービスだ。

利用者が専用スマホアプリもしくは電話で予約し、現在地から徒歩5分圏内に指定される乗車スポットで待機していると、15分以内に車両が乗車スポットまで迎えにきてくれる仕組み。

利用料金は、「King County Metro」が運行する公共バスの運賃と同額の2.75ドル(約307円)で、交通ICカード「ORCAカード」もしくはスマホアプリ「Transit GO Ticket」で支払う。・オンデマンド型乗り合いサービスと公共交通機関との連携が活発に「Via」では、2017年11月、ロサンゼルス郡都市圏交通局と提携し、既存の公共交通機関に自社のオンデマンド型乗り合いサービスを融合させた新サービスの開発に着手したほか、2018年2月には、シンガポールの陸上交通庁とオンデマンド型公共バスサービスの開発について契約を締結した。

オンデマンド型乗り合いサービスに強みを持つ「Via」と各地域の公共交通機関との連携が米国内外で広がっている。(文 松岡由希子)

Via to Transit