4月28日、2019年FIA-F2第2戦アゼルバイジャンのレース2が開催され、ニコラス・ラティフィ(ダムス)が優勝、松下信治(カーリン)は12位だった。
レース2はピットインの義務はなく21周、制限時間は45分で実施された。ポールポジションは27日のレース1で8位だったニキータ・マゼピン(ART)。2番手にショーン・ゲラエル(プレマ・レーシング)がつける。
26日の予選でポールを奪取するもレース1をトラブルで棒に振った松下は13番手からポイント圏内を狙う。
ほぼ全車がミディアムタイヤを履き、現地時間の15時15分、レース2がスタートした。
ホールショットを奪ったのはゲラエル、抜かれたマゼピンはそのまま4番手まで後退した。また松下が10番手までポジションを上げる。
後方では2コーナーでラルフ・ボスチャング(トライデント)、タチアナ・カルデロン(BWTアーデン)、ルイス・デルトラズ(カーリン)の3台が接触しコースオフ。3台はここでリタイアとなり、マシン回収のためセーフティカー(SC)が導入された。
SCは3周目に解除され、首位のゲラエルが後続を突き放す。2番手ラティフィと1.5秒の差をつけるが、両者は1秒以内の差でラップを重ねていく。
7周目、ゲラエルのペースがライバルより2秒近くダウンし、ラティフィに交わされる。さらに3番手ファン-マヌエル・コレア(ザウバー・ジュニアチーム)、4番手ジャック・エイトケン(カンポス)にも立て続けに抜かれ、その後もズルズルと後退した。
15番手争いを展開していたジュリアーノ・アレジ(トライデント)がレイトブレーキで左コーナーへ進入するも曲がりきれず、マシンの右フロントからウォールに接触。マシンはストップしアレジはリタイア、9周目にして2度目のSCランに。
コース上にマシンがストップしたため回収に時間を費やし、レースは13周目に再開。2番手コレアが1コーナーにレイトブレーキでラティフィのインに飛び込むもオーバーランし、順位は変わらず。
後方ではまたも2コーナーでアクシデントが発生する。ルカ・ギオット(ユニヴィルトゥオーシ)、ジョーダン・キング(MPモータースポーツ)、マゼピンの3台が次々と並ぶように壁に突き刺さりストップ、1周待たずして3度目のSCが導入された。
コースを半分塞ぐようにマシンが止まり、またウォールの修復に時間を要したため、制限時間の残り1分でSCが解除。最後の2周がスタートした。
1コーナーで上位勢の順位変動は無くそのまま通過。続く2コーナーでは11番手の松下が痛恨のコースアウト。エスケープゾーンにマシンを入れたためレースには復帰できたが順位を下げてしまった。
後方では19番手スタートから着実に順位を上げてきたミック・シューマッハー(プレマ・レーシング)が5番手に浮上。3番手のエイトケンはニック・デ・フリース(ART)に猛追されるも順位を死守しここでチェッカー。
優勝したラティフィは開幕戦バーレーンのレース1以来、今シーズン2勝目。2位にコレア、レース1で優勝したエイトケンが3位に入った。
7台がリタイアする荒れたレースの中、松下は12位でフィニッシュしている。
第3戦スペインは5月10日に予選、レース1が11日、レース2が12日に行われる。
■FIA-F2第2戦アゼルバイジャン 決勝レース2 リザルト
Pos.No.DriverTeamTime/Gap16N.ラティフィダムス19Laps212J-マヌエル・コレアザウバー・ジュニアチーム0.961315J,エイトケンカンポス1.52144N.デ・フリースART2.60259M.シューマッハープレマ・レーシング3.24765S.セッテ・カマラダムス4.06714D.ボッコラッチカンポス6.503810S.ゲラエルプレマ・レーシング7.724911C.アイロットザウバー・ジュニアチーム7.729107Z.グアンユーユニ ヴィルトゥオーシ9.2931119A.ユベールBWTアーデン11.074122松下信治カーリン11.2351317M.ラフーナサンMPモータースポーツ17.584148L.ギオットユニ ヴィルトゥオーシDNF1516J.キングMPモータースポーツDNF163N.マゼピンARTDNF1720G.アレジトライデントDNF1821R.ボスチャングトライデントDNF191L.デルトラズカーリンDNF2018T.カルデロンBWTアーデンDNF