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VLN3:KONDO RacingのニッサンGT-Rが予選2番手も雨に泣く。バンドウ×NOVELのレクサスは23位

2019年04月28日 13:21  AUTOSPORT web

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VLN3で予選2番手・フロントロウ獲得を果たしたKONDO RacingのニッサンGT-RニスモGT3
VLNニュルブルクリンク耐久シリーズ第3戦『ADAC ACAS H&Rカップ』は4月27日、予選と4時間の決勝が行われ、予選4番手スタートとなったマンタイ・レーシングのリヒャルド・リエツ/ニック・タンディ組912号車ポルシェ911 GT3 Rが優勝。マンタイ・レーシングは12号車が2位、ポールポジションの911号車が4位に食い込んでいる。

 6月のニュルブルクリンク24時間に向けた前哨戦としても開催されているVLNは今回が3戦目。迎えた4月27日の予選・決勝日は霧のなか迎えることになったが、予選はドライコンディションのなかで行われた。

 そんななか、ドイツ車勢に割って入る活躍をみせたのは今季からニュル24時間に挑戦しているKONDO Racingの45号車ニッサンGT-RニスモGT3だ。トム・コロネルがWTCR参戦のため欠席したものの、スーパーGT鈴鹿テストを終えたばかりの松田次生と高星明誠、そして藤井誠暢のトリオで今回は挑戦。予選で8分11秒338というタイムをマークし2番手・フロントロウを獲得してみせたのだ。

 ただレースは雨が降り出してしまい、ウエットコンディションに。KONDO Racingが装着するヨコハマはニュルでのウエットは初めての状態で、ハードめのウエットタイヤを履いたこともあり、スタートから集団に飲み込まれてしまう。

 次生から藤井、高星へと交代するが、ノルドシュライフェでのグリップに苦戦し、さらにミッショントラブルも発生。そこからは完全にテストへ切り替え143位でフィニッシュした。ドライでのパフォーマンス向上は確認できたものの、24時間レースへ向け課題を残したと言えるだろう。

 レースは序盤からウエットのなかということもあり、上位陣は激しい戦いが展開されたが、コレを制したのはマンタイ・レーシングの912号車ポルシェ。オット・クロース/デニス・オルセン組12号車も2位に入り、マンタイはワン・ツー。3位にはメルセデスAMG・チーム・ブラックファルコンのアダム・クリストドロウ/マーロ・エンゲル/マヌエル・メツガー/ディルク・ミューラー組14号車メルセデスAMG GT3が入った。

 ポールポジションスタートのミカエル・クリステンセン/ケビン・エストーレ組911号車ポルシェ911 GT3 Rは4位。5位にはBMWチーム・シュニッツァーの42号車、6位はローヴェ・レーシングの99号車とBMW M6 GT3勢が続いた。

 今季、レーシングプロジェクトバンドウとNOVEL Racingのコラボで参戦するバンドウレーシング・ウィズ・ノーベルレーシングの37号車レクサスRC F GT3は、ドミニク・ファーンバッハー/マルコ・シーフリードのコンビで23位でフィニッシュし、まずは緒戦を締めくくった。

 KCMGのニッサンGT-RニスモGT3勢は、39号車が22位でフィニッシュ。38号車は125位で完走。ライセンス取得へBMW M240iを駆って参戦したジョアオ-パオロ・デ・オリベイラ、TOYOTA GAZOO Racing蒲生尚弥/中山雄一組レクサスLC、佐々木雅弘/蒲生尚弥組トヨタ86もいずれも完走。矢吹久が乗り込んだGRスープラも完走している。