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ダカールラリー:2020年のサウジアラビア初大会は1月5~17日に開催。全12ステージで総走行距離9000km以上

2019年04月27日 00:41  AUTOSPORT web

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2019年のダカールラリーを制したナッサー・アル-アティヤ
4月25日、サウジアラビアの首都リヤド近郊にあるアル-キッディヤで2020年のダカールラリー開催概要が発表された。2020年大会は1月5~17日までの日程で争われる。

 アフリカ大陸で30年、南米大陸で11年開催されてきたダカールラリーは、2020年から新天地の中東へ移動。サウジアラビア1国開催となることがアナウンスされていた。

 25日に行われた概要発表会では、大まかなルートがアナウンスされ、2020年1月5日から17日の間に全12ステージ、総走行距離9000km以上で争われることが明かされた。

 ステージの大部分はサウジアラビアに広がるルブアルハリ砂漠を舞台に行われるが、1月5日に紅海に面するジッダの街で行われるオープニングステージはWRC世界ラリー選手権スタイルのハイスピードステージになる見込み。

 一行はジッダの街から北上したあとに南下。1月11日には首都リヤドで休息日となる。

 1月12日からはリヤドから隣国のイエメン、オマーン方面へ南下。その後最後に北上し、17日にリヤド近郊のアル-キッディヤでフィニッシュを迎える。

「我々はアフリカから南アフリカへ向かい、次はアジアへ向かう」と語るのは大会を主催するA.S.O(アモリ・スポーツ・オーガニゼーション)のデビッド・カステラ。

「私が25年前にダカールラリー出場者としてサハラ砂漠を走っていたときと同じ興奮を覚えている。中東でもっとも広大なサウジアラビアという場所で開催できることで、どんなにタフなルートを作れるか想像力が刺激されるよ」

「ダカールに参戦する人々は、誰も踏み込んだことのない場所へ足を踏み入れたいという憧れがある。そんな彼らの豪胆さをサウジアラビアの砂漠で見ることができるはずだ」

 トヨタ・ハイラックスで2019年のダカールラリーを制したナッサー・アル-アティヤは「新しいロケーションでダカールラリーを戦えることに、誰もが興奮しているはずだよ」とコメント。中東サウジでの開催を歓迎している。

「開催地域が変われば、我々が直面する地形なども当然変わってくるからね。僕自身はサウジアラビアでのラリー経験が豊富だから、表彰台を獲得できると思っているし、優勝候補のひとりだとも思っているよ」

「南米大陸でのラリーと、現地のファンから受ける熱烈な応援を感じられなくなるのはかなしいけど、僕はダカールラリーとモータースポーツを愛していて、それがどんな内容になっても楽しんでみせるよ」