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DTM:BMW、クラス1準拠の新型4気筒ターボエンジン『P48』公開。1969年の4気筒ターボと比較

2019年04月26日 17:31  AUTOSPORT web

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BMWは1969年と2019年の直4ターボエンジンを比較する画像を公開
BMWは5月3~5日に控える2019年のDTMドイツ・ツーリングカー選手権開幕を前に、シリーズに投入する2リッターの直列4気筒ターボエンジン『BMW P48エンジン』の外観とスペックを公開した。

 ドイツの人気ツーリングカーシリーズであるDTMは、2019年からスーパーGT GT500クラスとの共通規格であるクラス1規定を正式に採用。4.0リッターV8自然吸気エンジンでの戦いから、2.0リッター直列4気筒ターボエンジンを用いる新時代に突入する。

 その新シーズン開幕に先駆け、BMWはシリーズを戦うBMW M4 DTMに搭載する新型エンジンのスペックを、1969年のヨーロピアン・ツーリングカー選手権を戦ったBMW 2002 TIに搭載された2リッター直列4気筒エンジン『BMW M121』と比較する形で紹介している。

 BMWは、どちらのエンジンも「2リッターの直列4気筒でターボが付いているという共通点があり、ターボチャージャーの熱を避けるべくヒートシールドで守られている点は同じ」としながら、「P48エンジンはより低燃費で高出力を発揮でき、ライフもはるかに長い」と50年での技術進歩を説明する。

「エンジンが取り込む空気の過給圧は比較できないほどの数値になっている。また(この50年で)エンジンからはディストリビューターやファン、ウエットサンプシステム、ブーストバルブがなくなった」

 また、BMWWはクラス1規定に沿ったP48エンジンが、現行エンジンより10%、1969年のM121エンジンより50%以上、高効率なエンジンだとも説明している。

 最後にBMWは、2019年のDTMに向けて「BMWが手がけるターボエンジンの歴史は、DTMで受け継がれていく。クラス1レギュレーションにより、新しい時代が訪れるのだ」とコメントを残した。

「従来のV8エンジンは、よりパワフルな4気筒ターボエンジンに置き換えられる。新しいターボエンジンのサウンドは素晴らしく、パフォーマンスも申し分ない。なによりも重要なのは、この新型エンジンが従来モデルより85kgも軽量だということだ」

■BMW P48エンジン スペックシート
型式:P48、R4直噴ターボエンジン
排気量:1,999 cc
重量:85 kg(ベース重量、レギュレーション準拠)
ボア径:86~90mm
回転数:最高9,500rpm
出力:600馬力以上
サービスライフ:6000km以上(1シーズン)
燃料流量:95kg/h、プッシュ・トゥ・パス使用時は100kg/h