レッドブル・ホンダのピエール・ガスリーは、チームは最善の形でホンダのパワーユニット(PU/エンジン)の開発プランを実行していると語り、F1アゼルバイジャンGPと今後のアップグレードに対して期待を示した。
ホンダは、前戦中国GPでトロロッソのダニール・クビアトのパワーユニットに起きたトラブルを解析した結果、初戦から使用してきたICE(エンジン)に品質観点での課題を確認、アゼルバイジャンでレッドブルとトロロッソの全4台にアップデートしたスペック2のICEを投入することを決めた。今回のアップデートの内容は、主に信頼性の向上だが、若干のパフォーマンスアップも行われている。
第4戦の段階でエンジン交換を行うことで、シーズン中にレギュレーションで定められた制限基数を超え、グリッド降格ペナルティを受ける可能性が増すことになる。しかしガスリーは、今回新エレメントを投入することによって開発がよりよい形で進むことになると考えている。
「開発プランは(チームごとに)それぞれ異なる。ホンダが懸命に努力しているのは分かっているし、彼らの進歩には皆が満足している」とガスリーはFormula1.comに対して語った。
「シーズン中に再度アップグレードを行う予定だ。チームが、戦略上、今エンジンを交換するのが最善だと判断した。今シーズンのうちにまたアップグレードをすることになるだろう。他のチームとは異なるプランで動くことになると思う」
■「レッドブル・ホンダに合わせてドライビングスタイルを変えつつある」とガスリー
ガスリーは、ここまでチームメイトのマックス・フェルスタッペンと同等の速さを発揮できずにいるが、アゼルバイジャンではパフォーマンスが向上すると自信を持っている。
「中国の後でいくつかいい発見があったから、今週末はパフォーマンスが向上するはずだ」とガスリーはバクーのパドックで語った。
「前回6位を獲得し、ファステストラップも記録した。これがいいベースになり、そこからさらに向上を図ることができるだろう。ドライビングスタイルのどういう部分をこのマシンに合わせて変えるべきかは分かっている。この週末には進歩が見られるはずだ」
「今のところ彼(フェルスタッペン)の方がマシンになじみ、快適に走れている。僕はトロロッソから今年レッドブルに入ったばかりだけれど、彼はもう何年もここにいるんだ。今の僕には、クルマの特性に合わせて走り方を変えなければならない部分がある」
「マシンの開発が進み、マシンにもっと適応すれば、物事がうまくいくようになるだろう。一般的に、今のF1カーは、100パーセントのパフォーマンスを引き出すことが簡単ではないんだ」