WRC世界ラリー選手権は4月25日、第5戦アルゼンチンのSS1が行われ、オット・タナク(トヨタ・ヤリスWRC)がステージトップタイムを記録して総合首位につけた。
グラベル(未舗装路)イベントとして行われるラリー・アルゼンティーナだが、オープニングのSS1はビジャ・カルロス・パスの街中に設けられたストリートステージが舞台。グラベルとターマック(舗装路)がミックスされた1.9kmのステージで争われた。
競技開幕前のシェイクダウンでもトップタイムを記録したタナクは雨模様のなか行われたSS1で、1分58秒6のトップタイムを記録。総合2番手に続いたセバスチャン・オジエ(シトロエンC3 WRC)に対し、1.6秒リードをつけて総合トップにつけた。
「どこまでコンディションが悪化しているか予想がつかなかったけど、かなりトリッキーなステージになるだろうと思って臨んだ」とタナク。
「ラリードライバーが“トリッキー”なんて表現を使うときは、本当に難しいコンディションだということさ」
オジエと0.1秒差の総合3番手にはクリス・ミーク(トヨタ・ヤリスWRC)がつけたほか、総合4番手から総合6番手まではアンドレアス・ミケルセン、ティエリー・ヌービル、ダニ・ソルドのヒュンダイi20クーペWRC勢がつけた。
トヨタの残る1台、ヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)は、タナクと2.3秒差の総合7番手だった。
また、下位クラスではWRC2を戦う勝田貴元(フォード・フィエスタR5)が2分2秒4でクラストップ。総合でも11番手に食い込んでいる。
ラリー・アルゼンティーナは現地26日(金)から本格的なグラベル戦が幕を開け、この日はSS2~8までの7SSが行われる。