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乃木坂46 齋藤飛鳥、新曲「Sing Out!」視聴会で明かした制作秘話「今までなかった楽曲の雰囲気」

2019年04月26日 00:21  リアルサウンド

リアルサウンド

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 乃木坂46の齋藤飛鳥が、4月25日にソニー・ミュージックエンタテインメント本社にて開催された『乃木坂46 23rdシングル「Sing Out!」視聴会』に登壇した。


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 5月29日にリリースされる23rdシングル『Sing Out!』のセンターを齋藤が務める。彼女はこれまで2016年の15thシングル『裸足でSummer』で単独センター、2017年の19thシングル『いつかできるから今日できる』でグループを卒業した西野七瀬とWセンター、2018年の21stシングル『ジコチューで行こう!』で単独センターを務めてきた。『Sing Out!』にて、齋藤がセンターを務めるのは通算4回目となる。


 乃木坂46がマスコミ向けに視聴会を行ったのは今回が初。メンバーの歌割り、楽曲クレジットが載った歌詞資料が渡された状態でまずは音源のみが流され、次に「Sing Out!」MVが上映された。「Sing Out!」は、作詞を秋元康、作曲をRyota Saito、TETTAの2人、編曲を野中“まさ”雄一が担当。メンバー全員のハンドクラップとストンプから始まる「Sing Out!」は、歌い出しでもあり、サビのメロディでもある〈LA LA LA LA LA LA… / Happy! Happy! If you wanna bring smiles,sing out!〉というメッセージが楽曲の核となっている。キャッチーな曲調、何度も訪れるサビのフレーズは、一度聴いただけで口ずさめるようになるほどで、コンサートにてメンバーとファンが合唱している光景が思い浮かんだ。


 MVでは、紫と白によるコントラストの衣装を着たメンバーが、ホールのステージらしき場所で舞い踊る。振付は「インフルエンサー」、「シンクロニシティ」を担当したSeishiro。「シンクロニシティ」を彷彿とさせるコンテンポラリーダンスを基調としており、ステージを上から俯瞰したカメラではフォーメーションの美しさがより際立つ。センターの齋藤が白石麻衣、生田絵梨花の2人に身体を委ねる場面や齋藤が間奏で披露するソロダンス、落ちサビからメンバー一人ひとりにスポットライトが当たっていき、大勢のバックダンサーが加わる大サビに向けて徐々に笑顔の輪が広がっていく演出が印象的だ。


 視聴会の後半では、ライターの西廣智一氏が齋藤にインタビューする形式で、「Sing Out!」制作にまつわるエピソード、思いが明かされた。これまで、齋藤は乃木坂46において“夏曲”と呼ばれるシングル楽曲のセンターを任されることが多かった。「今回もそんな感じなのかなと思って聴いたら明るい曲調ではあるけれど、楽しさよりも力強さが伝わってきたので。歌詞とか世界観も含めて、力強くて明るい、でも聴いていると楽しくなってくるような曲だなという印象を持ちました。今までにはなかった楽曲の雰囲気を持っているし、クラップはファンの方にも一緒にやっていただきたいなと思います」と「Sing Out!」の印象を話す。


 歌詞は、「笑顔」や「歌」というワードが多く使用されている印象だが、齋藤はそれらが薄っぺらい言葉になってしまっては嫌だと主張する。「2コーラス目に〈もし泣いてる人がどこかにいても/理由なんか聞いたって意味がない〉という歌詞があるんですけど、未来に向かう力強い楽曲なのに、そういう歌詞がちゃんとあるんだなっていうのが、個人的に好きなので。ジメッとした部分も隠さずに伝えた方が、より明るい部分が伝わるのかなと思いました」と明暗の差が色濃く出ている歌詞も楽曲の特徴だと述べた。ほかにも、〈一人ぼっちじゃないんだよ〉〈仲間の声が聴こえるか?〉というフレーズでは、MV撮影中に大園桃子と2人で「グッとくるね」と泣きそうになっていたとのことで、「楽曲のいろんな良さが約5分に詰まっていると思ったんですけど、その中には『チームであることの良さ』が含まれていて、それはみなさんにも伝わるんじゃないかなと思います」と楽曲に込められたメッセージを解説した。


 MVに関しては、「女性の強さ」を打ち出すことをメインに、観ている側も笑顔にグッときてしまうような映像を監督と共に目指していったという。「MVはストイックな撮り方をしているし、映像として生々しいなと感じたので。その現場が好きだったのでダンスもあんまりごまかしたくなかったし、振り回し、目線の動き、手の角度とかを妥協せずに撮れたらいいなと思っていました」と撮影を振り返る。「Sing Out!」は歌うことで笑顔が伝わっていくというメッセージが、MVにも強く映し出されている。「笑おうと思って笑うんじゃなくて、『踊っている中で自然と自信を持てているなと思った時に、笑顔になってくれればいいよ』と教えられたので。無理せず踊っていて楽しい瞬間だったり、気持ちいい瞬間があったので、今はそれだなと思って笑顔になることが多かったです」と大サビで見せる満面の笑みにまつわる経緯を話した。MVの気に入っているシーンには、2番で齋藤、白石、生田による3人のダンスシーン後、齋藤と白石と入れ替わるように高山がポジションにつき、残った生田と二人のダンスが始まるシーンを挙げた。「生田と高山が踊っているシーンで、2人とも本当に楽しそうなんですよ。笑顔がこぼれちゃったんだろうなという表情をしているので、観ていてほっこりするというか」と嬉しそうに伝えていた。


 最後に齋藤は「いわゆるヒット曲というか、誰もが口ずさめる楽曲ができるといいねっていう話はずっと前からメンバー全員でしていて。そういう意味では、今回の楽曲は頭に残るし、みんなが口ずさみやすいと思います。クラップとかも真似しやすいだろうし。途中で英語が入ってきたりもするので、日本だけとは言わず、世界中で『Sing Out!』のブームが巻き起こったらいいねという願望があります」と日本からアジア、そして世界へ進出していく乃木坂46の展望を示した。


 「Sing Out!」は、5月1日25時から放送の『乃木坂46のオールナイトニッポン』(ニッポン放送)にて初オンエアを予定。また、5月3日の正午には乃木坂46オフィシャルYouTubeにてMVのフルサイズが公開となる予定だ。(渡辺彰浩)