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竹内涼真、初イエローカーペットで英語を披露 「これだけしか喋れないので、もうやめます」

2019年04月25日 21:21  リアルサウンド

リアルサウンド

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 5月3日から公開される映画『名探偵ピカチュウ』のワールドプレミアが新宿歌舞伎町で開催され、ライアン・レイノルズや竹内涼真ら日米キャスト陣&監督が登壇した。


参考:竹内涼真がレジェンダリー・ピクチャーズを訪問 『名探偵ピカチュウ』公開記念特別番組Huluで配信


 “ピカチュウ”のハリウッド初実写映画となる本作は、主人公ティム(ジャスティス・スミス)が、自分にしか聞こえない人間の言葉を話す、名探偵ピカチュウ(ライアン・レイノルズ)と出会い、ポケモンに関する事件により失踪した父親・ハリーを探し出す物語だ。


 本イベントには、ピカチュウの声を担当したレイノルズ、主人公ティムを演じたスミス、新米記者ルーシー役のキャスリン・ニュートン、ハリーの元同僚ヨシダ警部補役の渡辺謙、ロブ・レターマン監督と、日本語吹き替えキャストである竹内と飯豊まりえが参加。ピカチュウの尻尾を模した、長さ50メートルの稲妻イエローカーペットを歩き、ファンの声援に応えた。


 「高校の卒業式にも同じものがあったら良かったのに」とイエローカーペットのジョークを披露したレイノルズは、本作の見どころについて「最先端のテクノロジーを駆使して、手を伸ばせば触れそうなほどリアルなポケモンと一緒に暮らしているかのように描けたよ」とコメント。


 また、両親が日本で出会って結婚したというスミスは、「日本に来れて嬉しいです」と日本語で挨拶し、レイノルズや竹内らを驚かせる。この様子を見て、竹内も力強く、「ハロー! エブリワン! カモン! ウェルカム、トーキョー!」と英語で挨拶するも、「これだけしか喋れないので、もうやめます」とすぐさま日本語に変え、会場を湧かせた。


 そんな竹内は、「感動しながらジャスティスのアフレコをしました」と吹き替え時の心境を吐露。「皆さんの演技が素晴らしかった分、日本語で声をあてるのが難しかったのですが、観た人がすごく楽しめる作品になっていると思います」と太鼓判を押した。


 「作品の中でのお気に入りは、コダックです」と語るニュートンと、終始仲睦まじく話していた飯豊は、「一ファンとしては、ピカチュウが喋るということに衝撃が走りました」と本作の第一印象を告白。「吹き替えは初挑戦だったんですけど、キャサリンさんのお芝居が繊細で、それに寄り添っていくのが楽しかったです」と吹き替えを貴重な経験だと噛み締めながら挑んだと明かした。


 それから、キャストとして来日した渡辺は、「日本では、黄色は注意をして進めという意味です。なので、今日は長いイエローカーペットだったんですけど、コケずにすみました」と冗談交じりに感想を述べ、レイノルズら来日組までを笑顔に。渡辺演じるヨシダ警部補の相棒はブルーだそうで、「あのパートナーで本当によかったし、家にいてほしいなと思うくらいでした」とその可愛さに虜になった様子だった。


 本イベントが行われた新宿は、作品にとって特別な場所なのだそう。レターマン監督は「劇中のライムシティは、新宿にインスピレーションを受けた都市になっていて、皆さんが立っているこの場所は、映画にとって大切です」と紹介し、「本作は既存のファンの皆様、これからポケモンを愛してくれる方々に対するラブレターです」と愛を込めた作品に仕上がったことを語った。


 ステージの構造上、ファンに背中を向ける形で行われた本イベントだったが、レイノルズらは時折振り返りながら声援に答えるなど、サービス精神旺盛な対応を見せた。イエローカーペットや観客が掲げた黄色のサイリウムなどで、ピカチュウカラーに染まった会場からは、制作陣とファンによるポケモン愛に溢れているようだった。(取材・文・写真=阿部桜子)