アルファロメオF1チームの代表を務めるフレデリック・バスールは、2019年シーズン序盤にアントニオ・ジョビナッツィの成績が振るわないことを受けて、ジョビナッツィがチームでスピードを発揮できるようになるまでには忍耐が必要だと述べている。
ジョビナッツィの2019年最初の3戦におけるパフォーマンスは、チームメイトのキミ・ライコネンと比べると明らかに遅れをとっている。しかしバスールは、パフォーマンスの不振はドライバーのせいではなく、チームによるものだと主張している。
前戦中国GPでアルファロメオF1は、フェラーリから新しいコントロールエレクトロニクス(CE)をパワーユニットに装備するよう通知を受けたが、チームは時間的制約のためにその指示に従わなかった。
だがその決断は、残念ながら中国GPの予選の前に裏目に出た。ジョビナッツィのエンジンはCEのトラブルを抱えて走行できなくなり、決勝日を最初から劣勢の状態で迎えることになったのだ。
「アントニオはこれまでのところ、本当のポテンシャルを示すことができていないが、それは完全にチームに原因がある」とバスールは説明した。
「技術トラブルがあり、そのために走行時間が減ったことで、彼はマシンに慣れることができず、マシンのパフォーマンスを引き出すことができなかった。だが特にオーストラリアGPの予選Q1では、彼はどれだけ速さを出せるかを示した」
「誰もが少し忍耐を持つ必要があるし、私は彼が間違いなくパフォーマンスを発揮できるようになると考えている」
ジョビナッツィが苦戦しているものの、常に安定しているキミ・ライコネンのおかげで、アルファロメオF1はこれまでの3レース全てでポイントを獲得しており、バスールは今週末のアゼルバイジャンGPでも引き続きポイントを獲得することを期待している。
「キミは素晴らしい仕事をしている。彼のエンジニアへのフィードバックは極めて正確なものだし、マシンに乗り込んだ途端に仕事をやってのけるのだ」
「バクーはクラッシュにセーフティカー、オーバーテイクが予想されるところだ。だからレースから何を期待できるかは決して分からない。だが我々の目標は明確だ。我々は中国GP以降、パフォーマンス改善のために多くの作業を行ってきた。だから2台のマシンをポイント圏内でフィニッシュさせたいと考えている」