メルセデスのバルテリ・ボッタスは、今週末のF1第4戦アゼルバイジャンGPを前に、今年こそはバクーで勝利を掴まなければならないと考えている。
2018年のアゼルバイジャンGPでは、ボッタスは首位を走行していたものの、レース終盤にコース上に落下していたパーツを踏んでしまい、タイヤがパンクしてリタイアとなった。
前戦中国GPでは、ボッタスはポールポジションからレースをスタートしたものの、ターン1に差し掛かったところでチームメイトのルイス・ハミルトンにリードを奪われてしまい優勝を逃した。それゆえボッタスは、再び首位の座を取り戻したいと考えている。現在のハミルトンとボッタスのポイント差は、6ポイントだ。
「優勝できなかったことにがっかりしている。ポールポジションからレースをスタートするのなら、そのレースの目標はたったひとつしかないからだ」とボッタスは話した。
「(中国GPでは)先頭にいたのだから、優勝できたはずだった。自分のことは分かっているが、スタートがすべてだった。だから失望しているんだ」
「今も首位にいられたらよかったのは確かだが、これが今の状況なんだ」
「それが人生というものだ。時にはこのような展開になる。でもシーズンは序盤だし、ドライバーズ選手権で数ポイント後ろにいるだけだからね」
「優れたパフォーマンスを維持すれば、状況を好転させられる。それがバクーでの目標になる」
今週末の舞台となるタイトで曲がりくねったバクー市街地コースでは、予選で結果を出し、スタートのポジションを確保することがさらにいっそう重要になる。コース上でのレース展開を改善するために最新のルール変更が施行されたものの、先頭集団のマシンには今も大きなアドバンテージがあるとボッタスは語った。
「3秒や4秒遅れると、さらにスライドすることになり、タイヤをオーバーヒートさせてしまう。そうなると状況はいっそう難しくなる」
「でもF1はずっとそういうものなんだ。首位のドライバーがレースをある程度コントロールでき、ある意味では楽なレースができる」
またボッタスによれば、2019年シーズン序盤のレースにおいて、最新のレギュレーションがマシンのハンドリングに影響を及ぼさなかったというわけではないという。
「状況は少し良くなっている。昨年はもう少し乱気流を感じた。マシンの動きがもっと影響を受けたんだ」
「今はさらに安定しているけれど、グリップとダウンフォースが少し失われる」
「今のマシンには昨年よりもさらに大きなダウンフォースがある。ウイングを機能させる空気の動きがないとグリップを失うんだ。そういう仕組みになっている」
「前のマシンを追いかけている時に、マシンが変な動きをしないのは良いことだ。単に全体的にダウンフォースが欠けるだけだ」
「ダウンフォースが大きいほど、他のマシンの後ろにいる時に失うダウンフォースの割合は高くなる」
「僕は他のマシンに乗ったことがないから、それがどのような感じかは分からない。でも僕たちのダウンフォースのレベルは良いと感じているよ。なぜなら僕たちはコーナーにとても強いからね」