マクラーレンF1チームのランド・ノリスは、決勝で番狂わせをもたらすことで有名なバクーでのエキサイティングな週末に向けて準備を進めている。
ノリスはこの困難な市街地コースに初めてF1マシンで挑むことになるが、彼は厳しく妥協を許さないこのコースを熟知しているという。
「バクーに戻るよ! バクーでは昨年、F2で楽しい週末を過ごした。F1マシンであのロングストレートを走るのを楽しみにしている」と今週末のF1世界選手権第4戦を前にノリスは語った。
「エキサイティングなコースだ。中国GPよりも興奮させられるレースになることを願っている。もし幸運に恵まれれば、ポイントを獲得するチャンスもあるだろう」
バクーでの直近の数レースを振り返れば明らかだが、アゼルバイジャンGPでは幸運が一番の味方になる。
2年前、思いがけないレース展開がレッドブルのダニエル・リカルドに勝利を与え、一方でウイリアムズのランス・ストロールも表彰台の意外な登壇者となった。そして昨年はフォース・インディアのセルジオ・ペレスが、予想外の3位フィニッシュという幸運に恵まれている。
しかしながら、バクーで幸運の女神の祝福を受けるためには、まず危険な状況を避け続けなければならない。そしてノリスはその事実を理解している。
「この市街地コースはオーストラリアほど寛容ではないし、小さなミスで手ひどい結果になる可能性もある。だから僕の焦点は、可能な限りどこでもミスを避けることだ。僕はレースの間ずっと、戦っていたい」
しかしながらマクラーレンのスポーツディレクターを務めるジル・ド・フェランが指摘するように、トラブルを避けることと幸運を望むことは、完璧なレース戦略によるサポートがなければ、決勝日にはそれほど意味をなさない。
「市街地コースは不確実性の度合いをさらに引き上げるので、レース戦略も難しくなる」とジル・ド・フェランは語った。
「我々の今年のピットストップにおけるパフォーマンスはとても素晴らしいので、当然ながら戦略とピットストップの両面において確かな采配を続けることが目標となる」